〜 第63回 〜
<2001.3.4 公開>
小学生と露店 |
小学校の校門の前で小学生が何かを取り囲んでいた。 側を通りがかるときに見てみると露店が出ていた。 なんとなく懐かしい感じがした。 最初に行っていた小学校には学校を出るのに2箇所の門があった。 そのうちの一つでは週に一回のペースで露店がでていた。 わざわざ露店が見たいがためにいつもと違うその門に向かっていた。 アメ細工に砂絵、水あめにクジ引き、水風船や駄菓子、ひよこなんかもあったかな。 小学生の少ない小遣いで買える物が中心だった。 学校側としては「帰りに寄り道はしない」「帰りに物を買っては行けません」と指導する。 あくまでも帰りにしちゃ行けないだけのこと。 いったん帰ってから学校に戻ればいい。 とはいっても、お小遣いがないからみてるだけ。 親にお金を貰ってきていたお友達が買うのに付き合っていたりした。 それでも、なんかワクワクしてたんだよね。 大人から見たら、子供の心につけこんでお金を稼いでいる人達だから、あんまりいい気はしない。 だけど、今日通り掛かりに見ただけだけど、お金だけじゃやってられないと思う。 わがままな子供たち相手に小額のものを売りこんでも、そんなに儲からない。 気候の良い日なら長い間外で待ってられるけど、寒い日にじっと待ちつづけるのは... 人通りの良い場所の小学校なら他にも客が来るけど、すべてがそういうとこにない。 最終的には子供が好きなんだろうな。 本当はこういうのは良くないんだけど、学校を出たらなんかワクワクするものがあるっていうことは、なくならないで欲しい。 ワクワクするものが待っていたほうが毎日楽しいよ。 |
春の訪れ |
春が来たのを感じるのは人それぞれ。 暖かい日が続いたり、桜の開花が近づいたり、春一番に遭遇したり。 どんな季節より訪れがあったかい感じがする。 春が来てるなと最初に思うのは、寒い日が続く中、暖かい日がちょっとずつ増えてくる時。 朝はまだ寒いんだけど、といって今までのセーターじゃちょっと暑いかなぁ。 コートは変わらないんだけど中身に着ているものが薄くなって行く。 百貨店には2月頃から春物が並び出すんだけど、まだ寒い中だとあんまり目が向かない。 だけど、暖かい日が増え出すと春物の華やかな感じがとっても楽しい。 冬のカラーから春のカラーって明るいほうに変化するから、気持ち的にあったかく思える。 夏から秋も変化があるんだけど、こっちは落ち着いた感じになってしまうので、うきうき感がちょっとでないかな。 春の声が聞こえ出すと、いろいろ気持ちが前向きになっている気がする。 この時期に入学するっていうのはやっぱりいい感じ。 おけいこごとに春始まりが多いのはそう思う人が多いからなんだろうな。 寒い冬が春が近づくにつれて徐々に解凍されていく。 心の中で固まっていたものが一緒に解凍されていく。 何かをはじめるのは良い時期。 ただじっとしてないで何かを前向きに考えていたい。 |
100歳まで |
きんさんぎんさん、双子の姉妹。 先にきんさんが亡くなって、今年は妹のぎんさんが亡くなった。 108歳、老衰、大往生。 平均寿命が延びている。 治療技術が進歩して、50年前では助からなかったものも、今では大抵助かっている。 この先100歳まで生きることは、ある程度なし得ることとなってくるかもしれない。 だけど100年生きていると、先に去って行く人を多く見ることにもなる。 親戚やお友達、あるいは自分の子供かもしれない。 いいことも悪いことも100年分ある。 ただ手放しで喜べるのだろうか。 1000年も前だと寿命は50歳くらい。 今のあたしだとすでに半分以上を費やしてしまっている。 のこり20年もない... 現在の80歳の寿命だと半分も過ぎていないのに。 ある人は60歳に近づくにつれて寿命が実感となるらしい。 春が来るたび、あと何回この桜が見られるのだろうかと感じるそう。 寂しい話しだけど、その分、今のうちに出来ることをやろうと思う人が多いためか、元気な老人が増えているみたい。 個人的には長生きは望まない。 あんまり老後のイメージがないから。 そこまで生きたら生きた時のことでなんとかなる、自分の老後は今からは考えない。 生きるのだったら元気な状態でいたいかな。 寝たきり状態で「最高齢です」と言われても、うれしくない気がする。 |