〜 第49回 〜
<2000.8.20 公開>
泳ぐ |
夏の暑い日に、人気のないプールで泳ぐのは気持ちいいだろうと思う。 貸切状態で、誰にも気を使わなくていい。 プールで遊ぶのと泳ぐのはちょっと違う。 遊ぶっていうのは、風呂につかるような感じがする。 だけど... 水泳の授業はとても憂鬱なものだった。 はっきりいって、あたしは泳げなかった。 なのに最初にいた小学校はプールがあったため、常に水泳の授業が待っていた。 泳げないというよりも、顔を水につけることが苦痛だった。 夏場は常に水泳の授業があったため、他の子達の進み具合は早い。 4年生くらいで、クロール、平泳ぎは出来るし、飛びこみも教えていたと思う。 何年経っても、最初の段階から進まないまま、やっぱり水泳は苦痛だった。 泳げないのを克服させようとしたのだと思うけど、4年の時の担任は無茶でした。 水になれさせるためとはいえ、シャワーのところで横から水を出した状態で座らせるは、顔をつけた状態で上から押さえつけるは... それは苦痛でした。 引越しした先の小学校は当時プールがなく、中学まで借りに行くため、授業自体がそんなになく、泳ぎもそんなに進んでいなかった。 泳げないあたしでもついていける。 ちょうどスイミングスクールにも行き出したりしたため、前よりかはましな状態だった。 そんなこんなで中学、高校と水泳の授業は続くのだけど、学区にプールのあった小学校が少なかったためか、中学、高校でも、それほど進んだ授業はなかった。 高校ですら、プールの半分12.5mさえ進めば、補習免除。 最初の小学校のこと考えれば、天国かも。 今までの最高でも、中学の補習時にクロール25m泳いだのが最高。 それも、普通の授業とは違い、水中眼鏡使用のもの。 今は昔ほど泳ぐことは苦痛ではない。 だけど、ちょっと躊躇する感じもある。 実質的には泳げないといったほうがいい状態かも。 何が水の恐怖をあおっていたのか。 小さい頃、どこかのプールで浮き輪に座った状態で真中のほうまで流され、上から滝のように落ちてくる水に近づき過ぎて、転倒するかもしれない恐怖心があったからかもしれない。 今でも覚えているということは... |
女性問題 |
ここ数年、女性に対することが問題として多く出てきている。 雇用問題やセクハラ、家庭内暴力、力や権力がない女性を守るどころか、痛めつけてきたことが表面化している。 男性のエゴといえば、そうなんだけど、結局は女性を自分より低く見ないとやってられない精神的弱さの現れなのかもしれない。 10年ほど前は、まだ男女雇用均等法なんて出来たばかり、それも名ばかりのもの。 実際にこの制度昇格や職掌転換をしても、ちゃんとした社内教育も受けられず、仕方なく自己流でがんばってきた人達のほとんどが辞めてしまったとか。 「だから女性は」といわれても仕方ない、けど、ちゃんと指導も出来ず、仕方ないから仕事させてやったのにみたいな態度はいまいち。 結局、口ほどには何も出来なかったのはどっちなんだろう。 女性の意識の向上というのも、ある程度は必要だと思う。 だけど女性問題となると、アメリカなどで昔行われたような過去の活動を取り上げて、女性が腕を振り上げてデモを行うというイメージが強い。 今の時代には、このようなことは必要ない。 なぜ? 昔は、女性がそこまで考えていると思っていなかったから、大きな事をしないとわかってもらえなかった。 今は女性も男性と同等の権利や扱いを受けたいと思っていることを、わかっている人がいるから。 女性問題は、既に第2、第3段階に進んでいる。 10年、20年前に比べたら、世の中の意識は良くなっている。 学校教育の違いなのかもしれないけど、中高年の方にはまだわかってもらえないことも、自分の同世代や、その下になると、理解は得られやすい。 小さい時から同じように扱われてきてるのだから、逆に変にみえるらしい。 あたしの意識としてはどうなのか。 まず、同じラインに並ぶことは必要だと思う。 仕事にしても選択の自由は必要だと思う。 だけど、すべてがすべて、誰もが出来るものじゃない。 男性がしたほうがいいもの、女性がしたほうがいいものはある。 だけど、女性がするものは価値のない、レベルの低い仕事だと考えるのは間違っている。 まず、同じラインにたって、それぞれの特性に合ったものを選択できることが必要だ。 お互いを認め合う世の中が理想だと思う。 女性の中には今まで受けた苦しみをわからせるんだと、男尊女卑ならぬ、女尊男卑を目指すんだとがんばってる人もいる。 だけど、それは結局おなじことを繰り返すだけで、全体的には何も解決しない。 今、女性問題が取り沙汰されて、前に出て活動しているのは年配の方が多い。 ちゃんと考えてる方もいるんだけど、やはり一部には、昔を引きずって活動している方もいる。 女性の100人が100人、今の状況に不満を持ってるわけじゃないし、不満を持たないことは意識が低いからということでもない。 逆に男性問題とかって出てこないように、今の時代の流れをみて、活動してもらえたらと思う。 |
ゴロピカドンドン |
夏場は雷が多い。 遠くでゴロゴロ鳴いているのが聞こえ出す。 雨が降りだし、ピカっと光ったなと思うと、無意識にカウントダウン。 ドンドンと聞こえたら、音速
x 秒数の計算、あ、まだ遠いから大丈夫。 家の中で見ている分には、まだなんともないのだけど、こういう状況で外にいると、かなり怖い。 直接落ちたのを見たことはないけど、なるべく屋根のある場所を通って行こうと考える。 雨も降らず、空だけが不気味に光っているのもちょっと怖い。 異質なものが現れても不思議でない感じがする。 家の中から雷を見ているのはきれい。 特に夜だとイナズマが走るのがはっきり見えて、美しい。 鳴り響いているのが、ガラスにまで伝わることもある。 遠めにみるのは贅沢かもしれない。 激しい夕立と雷鳴が数日続いて起こるようになると、夏の終わりを感じる。 去って行った後は涼しくなる。 夏の最後の抵抗。 秋がもうすぐやってくる。 |