〜 第41回 〜
<2000.5.1公開>
ゴールデンウィーク |
ゴールデンウィークのありがたみを知るのは、やっぱり社会人になってからだ。 学生にもそれなりにゴールデンウィークが来るけど、春休みがあって、ちょっと学校行ってまた休みだと、あまり実感としてくるものがない。 うちの会社の場合、たいていが「みどりの日」開始「こどもの日」終了となる。 今年のように「こどもの日」の後に土日なんてくると、結果的に9日連休となる。 だけど、どこの会社もうちのように大型連休になるものじゃない。 他の会社の友達は休みじゃないため、特に遊びに行くことはない。 家族がいる人も、子供が学校に行っていれば、子供は休みじゃないからやっぱり家族で出かけるなんて出来ないんじゃない? まるで社員がいっせいに有給休暇を取ったような感じ。 実際、一斉有給休暇で引き落とされる時もあったから同じかも。 ありがたみというのは、正月や夏休みも同じに見えるけど、ちょっと違う。 正月や夏休みと言うものは、田舎がある人にとっては帰省のシーズンだ。 渋滞や帰省ラッシュ、親戚との久々の集まりなどでほとんどがつぶれてしまう。 楽しみにしている側は精神的にリラックスするかもしれないけど、ただつれまわされている側にすると、自分の休みなのにゆっくり出来ずに終わってしまい、疲れたまま会社に出勤となる。 だけど、このゴールデンウィークとなると帰省することはない。 休み自体が自分のことに使うことが出来る。 休みが出来たらやろうと思っていたことが、まとめてすることが出来る。 その分、精神的にリラックスする。 ただ、旅行にいくとなると、正月、夏休み並に料金は跳ね上がる。 ちょっと手をだそうとは思わない。 数年前までは、ゴールデンウィークの前半は、吹奏楽の関係でつぶれることがほとんどだった。 それなりに楽しんではいたんだけど、前半に疲れてものが回復した頃に休みが終わるので、とても短く感じられた。 今は吹奏楽もやってないので、本当に自分のための時間が増えている。 休みをうまく、まだ使いきれないとこもあるけど。 今年のこの休み、どこまで思うように楽しめるのか、ちょっと楽しみだ。 |
いい子幻想 |
言い付けを守る子。 ちゃんと勉強して賢い子。 わがままを言って困らせない子。 お手伝いをやってくれる子。 どれもいい子と言われることがあるもの。 だけど、これって、誰かにとって都合が良い子とも取れません? いい子は誰かの都合によって育てられるものなのでしょうか。 最初に書いたような子は親にとって、とっても都合がよく、自慢も出来る子でしょう。 子供自身も「いい子」と言われることは嫌なことでもないと思います。 ただこうあることが「いい子」であると思うのはちょっと危険な感じがします。 言い付けを守れば「いい子」で、「いい子」であれば何をやっても許されることではないと思います。 また、親に誉められるために、一生懸命「いい子」になろうと子供はするかもしれません。 悪いことじゃないけど、本当はそうあることのために何かを我慢しつづけているなら、いつかその我慢が爆発します。 ただ我慢をしているなら、それはストレスになり、心自体になんらかの影響がでると思います。 ストレスを発散する方法が、暴力になったり、自分を傷つけたり、食事がうまく取れなくなったり、マイナスの力となるのはあまり良いことじゃないと思います。 本来なら「いい子」は挫折なり、反省なり、後悔なんかあって、自然になっていくもの。 失敗させるのはかわいそうだからと、最初から答えを与えてしまったら、いつ反省できるのでしょうか。 親の干渉、理想が大きく影響してきた場合、自分の人生がうまく行かなくなった時どうでしょう? うまくいかないことを子供自身の問題として親が突き放した場合、親への反発心は大きくなります。 都合の良い時には親を感謝するようにいい、都合が悪くなると子供自身のことと責任転換されしまう。 いままで親のためにと思っていたのに、持っていくことの出来ない気持ちはどこに向けられるのでしょうか? 対処の仕方がわからない子供は親のせいでこうなったと思うようになりがちです。 親にすべての責任があるとは言えません。 だけど、ここまできたらいっしょに悩んであげることに、何か意味があるような気がします。 いい子であることが、すべてではないと思います。 親が過剰に期待するあまり、壊れていく子供が増えているような気がします。 誰かにとってのいい子じゃなく、自然体がいい子であるのがいいのだけど、自然体のいい子の作り方はそう簡単に転がっているものじゃないです。 親が「いい子」の意味が本当にわかってこそ、ちゃんと教育できるのではないでしょうか。 「いい子」であれば、ばれなきゃなにをやってもいいものじゃないはず。 今の「いい子」はただの作り物かもしれません。 あたしはどこまで「いい子」指導ができるのでしょうか? 答えはまだまだ先の話しです。 <2000.5.12> このテーマは、自分的にうまく書ききれていないです。 親だけが悪いのではないし、子供に何の非もないわけでもない。 理想の「いい子」がほんとに「いい子」なのかちょっと疑問に思っただけです。 うまく整理できたら、ちゃんと書いてみたいと思っています。 |
空 |
青く澄み渡る空。 これからの季節、雲のない空を見る機会が多くなる。 昔に比べると青さが少し薄くなったように感じる。 鳥のように空を自由に飛びたいと、昔から人は願いつづけている。 その思いが気球になり、飛行船になり、ハングライダーになり、飛行機になる。 空への思いは大気圏をつきぬけて宇宙へと飛び出した。 だけど、まだ満足できない。 誰もが自由に空を飛ぶことが、まだ出来ていないから。 何の装備もないまま、空高く飛びあがったなら、寒さと酸欠で苦しむことになる。 頭の中ではわかっているんだけど、だけど空を自由に飛ぶことに憧れる。 空にはそれだけの魅力がある。 いつか、自由に空を飛べるようになることを考えると、今からでも空を汚すのを少しずつ止めて行かなきゃならない。 せっかく飛べるようになっても、空気が汚れているために飛べなくなるのは、悲しいから。 |