〜 第29回 〜
<1999.11.7 公開>
ピアノマン |
あたしの中で、ピアノマンはポイントがちょっと高い。 学生の頃、放課後にグランドピアノを弾いていた男のコを思い出す。 いつも同じ曲なんだけど、聞いているのが好きだった。 ピアノマン、簡単に言えば、ピアノがひける男の人。 何がいいんだろうと考えるんだけど、まず、あたし自身がピアノを弾けないってことがあると思う。 自分が出来ないことってほかにもあるけど、なんか、ピアノは特別。 思うままに鍵盤を指がすべっていくのを見てるのは、なんか、好きだったりする。 指がきれいでなくても、多少は気にしない。 見た目だけじゃなく、音もちょっと気にする。 別にクラシックじゃなくてもいい。 ただ弾いてるだけ、乱暴な音だったりすると、ちょっとマイナス。 弾き終わりの音が消えるまでちゃんと待てる人がいい。 ちょっと余韻が残った音って、ちょっと好き。 演奏自体もやさしい感じが出せる人はよりいい。 キーボードじゃここまで思わないんだけど、でもほんとのピアノを弾いていると、ちょっとうれしい。 グランドピアノなんて結構うれしかったりする。 KANさんライブの最後は大抵、グランドピアノの弾き語りで、あたしがはまっちゃってるのもなんとなくわかるでしょ? 好きな人がピアノマンで、とてもうまかったら、もう満足かも。 でも、世の中そんなにうまくいかないでしょ? |
赤ちゃん |
知り合いに赤ちゃんが生まれて見せてもらうことがある。 時には、抱かせてもらうことになったりもする。 だけど、あたしはちょっと苦手だったりする。 ただ、見てるだけならいいんだけど、抱くことはとっても苦手。 どう扱っていいかわからない。 小さくてやわらかいんだけど、ちょっとしたことで壊れてしまいそう。 同じ大きさのぬいぐるみなら大丈夫だけど、生きてる人間は苦手。 でも、2,3歳にもなった子供なら、苦手意識はなくなってしまう。 意思の疎通ができないから? 何を考えているのかわからないから? いろいろ考えてみるけど、これといった答えは出ない。簡単に壊れてしまいそうだからというのが、一番の理由かもしれない。 数年前までは、赤ちゃんを産んで育てるというのが、自分の中になかった。 産むまでが大変だし、産んでから育てるのも、責任が重そうであたしには無理だなぁと思っていた。 でも、ここのところ、赤ちゃんを持つこともあるかもしれないと思い始めてる。 現実にはまだまだ先のことで、どうなるかわからないんだけど。 いつかは自分にも赤ちゃんを育てる時期が来るかもしれない。 自分の子供になれば、多少は慣れてくるんだろうか? |
ものわすれ |
ここ1年くらい、物忘れが多くなった。 今やろうとしていたことを忘れていたり、やらなきゃいけない作業を忘れ去っていたり... ものおぼえがいい方ではないけど、今ほどひどくはなかった。 人の名前や電話番号、年号など、固有の名称、数字を覚えるのはとても苦手だ。 だけど抽象的なこと、いつ頃何処に行ったとか、こういう感じの話をしたとか、おおざっぱなことを比較的おぼえているほうだとおもっていた。 ものわすれとは、自分にとって大事なものは忘れないけど、たいして重要じゃないことは忘れてしまうことだと思っていた。 だけど、ここのところ、大事なことを忘れ勝ちになっている。 どうやら、大事さではものわすれは計れないもののよう。 ストレスが原因かもしれない。 寝不足が続くのもよくないかも。 頭を使うことが少なくなってきてるかも。 いろいろ考えてみるけど、どれもいまいち。 頭の老化は既に始まっているもの。 老化をいかにゆっくり進ませるかがとりあえずの解決法かもしれない。 本を読んだり、物事をじっくり考えたり、休ませる時には充分休ませる。 少しは効果があるかもしれない。 思いついたり、忘れないでいたいものは、その場でメモをとる習慣が必要かもしれない。 メモをとること自体忘れちゃったら、しかたないんだけど。 |