道祖神」より続く
あと一基は、川茂からの入り口にあり、自然石に道祖神と彫ってあるが風化して読めない。大正の頃までは、いぼたなどの雑木が5〜6本後ろに生えていたが、枯れたので大正の末、金檜葉(きんひば)を植えた。
 耳漏(みみだれ)のある人が昔は割合に多かったので、米や塩をお供えして祈ると、不思議にも直った。直った人は空き缶に紐を通して先に小石を結びつけて鳴るようにし、後ろの木の枝に結びつけてお参りをした。遠くからもお参りに来る人がいて、皆「みみだれがみさん」と呼ぶようになった。
 昭和15年(1940)頃、木の枝に雀が集まって困るという苦情が多かったので、木は伐られた。その後は篠竹の先に空き缶を結びつけてお礼参りをしたが、昭和20年(1945)以後はお参りする人がほとんどいなくなった。

名所・旧跡 小形山発