地域の結び目 尾県郷土資料館

『街かど情報TSURU』第157号(2002.12.8発行)より


「…地域の人々が学校を作っている。学校が地域の結び目になっている。」(松本四郎・元都留文科大学教授)

 小形山(松葉)・稲村神社の隣に建つ尾県郷土資料館(旧尾県学校)は、県および市の有形文化財に指定されている。明治十一年、バルコニー付きの洋風モダンな藤村式校舎が地元民の出資により建てられた。昭和十六年に廃校するまで地域の子どもたちが通い、戦後は集会所として利用された。昭和四十八年復元工事により資料館として再生され、明治・大正・昭和の教育や地域を辿る資料や玩具が約二千点展示されている。

 歴代の卒業写真も飾られていて、故郷を離れた卒業生が孫を連れて帰って来て、一緒に眺める光景も…。地元の人たちは、苦労して建てた学び舎を時折訪れては愛おしむ。すぐ前でお店を営む橋本勉さん(78歳)は、「魚獲り名人の先生がいて、夏になると舟場橋下の桂川で毎日泳いだ。やさしい先生だった。女の先生が弾くオルガンに合せて童謡を歌ったり…。授業の開始は風鈴を鳴らしたなぁ。」と落葉を掃く手を休めて懐かしむ。

 手入れの行き届いた建物は、役所広司さんらが出演するテレビドラマ『合い言葉は勇気』やNHK『その時歴史は動いた』のロケに活用された。

 「遠足の小学生たちや老人クラブの皆さんから色々質問を受け説明するのが楽しみ。高川山から下りてくる登山者もゆっくりと観ていく。」と話す館長の佐藤知子さんと協力会ボランティア(井上明子代表 40名)が資料館を案内する。
 (館長 佐藤知子さんは02/12/31で自己都合により退任されました。尽力され大変ご苦労様でした。


 秋には、『資料館まつり』が催され、今年も協力会の企画で編物教室(アクリル毛糸たわし)や手打ちうどん体験、竹細工(竹笛・竹とんぼ)などを行った。世代を越えた交流が尊い。

下の画像はサイト管理者(協力会会員)によりページを補足させていただきました。

 大道芸ピエロに見入る子供たち

 竹細工など

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