下津井電鉄

下津井電鉄 琴海-鷲羽山 1989.3 Nikon F-501 AFNikkor28-85mm FUJI NEOPAN400 PREST 


下津井電鉄は、四国の玄関口として栄えた下津井と、宇野線の茶屋町を結んでいたナローゲージです。
開業は古く、大正2年11月に茶屋町-味野町(14.5km)が開通。
翌年3月に味野町-下津井(6.5km)が開通、全線21kmが開業致しました。
昭和24年5月1日に電化され、荷台付きの鮮魚運搬電車も登場しました。
その後、モータリゼーションの影響により昭和47年に茶屋町-児島間が廃止。
どの路線とも接続しない、単独路線となりました。
しかし、児島-下津井間の道路整備の遅れもあり、
丸亀航路のアクセスや・風光明媚な鷲羽山観光への足として、
細々と営業を続けておりました。

そんな下津井電鉄に転機が訪れたのが、「瀬戸大橋」の開通であります。
SHIMOTUI★COAST★LINEと銘打ち、観光路線への転換を図ったのでありました。
そこで登場したのが、TOP写真の「メリーベル号」、1988年アルナ工機製です。
”大正ロマン電車”というコンセプトのもと、
”瀬戸大橋遊覧電車”ともいうべき、前代未聞の車両が誕生したのであります。

しかし、瀬戸大橋の観光ブームは、あっという間に過ぎ去り
いつしか、閑古鳥が鳴く状態に・・・
結局、ブームを当て込んだ過剰投資が仇となり、
下津井電鉄は、1990.12.31にあっけなく廃止されてしまいました。
「メリーベル号」登場から2年8ヶ月後の事でありました。

私が訪問したのは高校2年の春休み。四国に渡る前の訪問でした。
初のナロー体験だったのですが、車両のハデさにどうも気合が乗らず。
もう少し、じっくり撮っておけば・・・と、思っても後の祭ですね(笑)

それでは、1989.3に訪問した際の下津井電鉄をご覧ください!


下津井電鉄