鶴見線クモハ12



鶴見線は「鶴見臨港鉄道」を前身とし、1943年に国有となった買収路線であります。
銚子電鉄のデハ301は、その鶴見臨港の買収国電の生き残りとして有名です。

京浜工業地帯のど真ん中を走るこの路線。
大川支線の武蔵白石駅構内が急曲線で、20m車が入線する事が出来なかった為、
武蔵白石〜大川間の大川支線専用として、17m車である「クモハ12」が活躍しておりました。

1986年3月からは鶴見線の運用見直しにより、
クモハ12の運用は鶴見→海芝浦→鶴見→大川→鶴見となり、
旧型電車ファンにとって、夢のような運用となりました。

長らく続いた海芝浦支線の運用も1994年12月で終り、
再び大川支線のみの運用となりました。
武蔵白石駅の構内改良(大川支線ホーム廃止)により、
1996年3月、JR東日本最後の旧型国電は、多くの人々に惜しまれつつ引退となりました。

鶴見線は、私にとって鬼門でありまして・・・
苦い思い出と共に、鶴見線を駆けるクモハ12の姿をご覧下さい。


大川支線初訪問時のショット。
この後、予想だにしない事態が!
もう時効なので、この時の状況をお話します。

クモハ12と引込み線を入れて撮影しようと思い、
TOPの写真を撮影した後も、同じポイントで電車を待ちました。

ここは、武蔵白石駅を出てすぐの場所で、
工場への引込み線がある為、フェンスがありませんでした。
線路内の塀に寄りそう形で撮影していたので、充分安全だと思ったのですが・・・

思い通りのアングルで決めて、ファインダーから目を離すと、
電車が急に減速をして、目の前で急停車するではありませんか。
?と思って見ていたら、
「線路の中で写真なんか撮るな!このバカヤロウ!!」
運転手に鬼の形相で怒鳴りつけられました。


が〜ん。。。
憧れの電車に会えたというのに・・・戦意喪失。
立入り禁止の線路内での撮影、弁解の余地は全くありませんが・・・
「バカヤロウ」という言葉に、だいぶ凹みました。

撮影データー:Nikon FE2&F-501 AFNikkor28-85mmf3.5〜4.5 ネオパン400プレスト・RD

鶴見線クモハ12 No.1