茨城交通



茨城交通 湊線は勝田-阿字ヶ浦:14.3kmを結ぶ非電化路線です。
国鉄・鹿島臨海鉄道・水島臨海鉄道・羽幌炭鑛鉄道・留萌鉄道から譲渡された車両が活躍し、
「動く気動車博物館」ともいうべき鉄道であります。

気動車は国鉄標準のキハ20・22タイプが中心。
近年、新潟鉄工所で新造した軽快気動車、キハ3710形も活躍しています。
日本初のステンレス気動車として有名なケハ601は、那珂湊で倉庫としてその姿を留めています。

子供の頃の”夏の恒例行事”といえば「阿字ヶ浦」の海水浴でありました。
阿字ヶ浦駅までは、宿から歩いて数分だったので、海水浴に飽きたら駅まで車両を見に行ったものです。
当時は国鉄から海水浴臨の「急行あじがうら」がキハ58+自社の湘南顔気動車の増結で運転されていまして、
青空の海岸線をモチーフにしたHMが、とても印象に残っています。

私の鉄道写真のファーストショットは、何を隠そう茨城交通でありまして。。。
兄の希望で、車庫のある那珂湊駅まで車両を見に行った時のことです。
廃車となり留置されていた、ワインレッド色で顔の真中にヘッドライトのある車両。
たった一枚シャッターを切りましたが、写真に収まりきれず尻切れトンボでしたね(笑)

その後、那珂湊から阿字ヶ浦まで気動車に乗りましたが、
その感想が、「今にも壊れそうだけど、そのボロさ加減がイイ感じ!」
現在の鉄道趣味の原点を体験したのでありました。
その車両は、たしかキハ11だったような・・・


時は流れて、平成7年。
キハ111の引退を記念して、登場時の旧国鉄色(紺+黄褐色)に復元。
続いて、キハ112&キハ205を気動車一般色に、
キハ221を羽幌炭鑛色に復元し、多くのファンの注目を集めました。

リバイバル色イベントの先駆けであった茨城交通ですが、
キハ112の老朽化による不調や売却話もあり、
イベントも年々縮小傾向にあるようです。
様々な趣向で我々ファンを楽しませてくれた茨城交通。
再び注目され、活性化されることを願って止みません。

嗚呼、素晴らしき北関東の鉄道原風景。
ガンバレ!茨城交通!!


茨城交通 No.1