上信電鉄は、”高崎”とネギと蒟蒻で有名な”下仁田”を結ぶ33.7kmの路線である。
その歴史はとても古く、明治30年に高崎市-下仁田間が、762mmの蒸気鉄道として開業している。
大正10年に上野鉄道から上信電気鉄道に改称。
上州:上野と、信州:信濃を結ぶ計画であったが、多くの路線と同じように実現に至らなかった。

大正13年に電化と改軌を実施するが、それと同時にドイツから3両輸入されたのが”デキ1形”である。
シーメンス製の走行機器にMAN製の凸形車体。
製造からのスタイルを固持するその風貌は、まさに”上州のシーラカンス”
日本一有名な”現役古典電気”と言えよう。

1994年、下仁田-高崎間の石灰石輸送、南高崎-高崎間のセメント輸送の休止により、
デキの定期輸送の活躍が消え、デキ2は1995年に廃車となった。(現在、富岡市にて静態保存)

その時期に前後して、鉄道団体による旧型客車のイベント列車が運転され話題を呼ぶ。
デキ+旧客orトロッコ・・・
追っかけのきくダイアと、HM有り無しの区間設定。

イベントにはあまり感心がない私であるが、この企画は別格でした(笑)

それでは、”日本鉄道史に歴史を刻む珍編成”
上州路を駆けるデキの雄姿をご覧ください!!

デキx2-トロッコx2(高局)+旧客  
鉄道友の会東京支部”30周年記念号”:1993.
  デキx2-旧客x2 
           RSEC”旧型客車でゆくシーメンスの旅”:1995.4



 上信電鉄 デキの風景 
No.1