3D CG No.22 「MCR30W ESTIMA」

  前作、「レビン」でそれなりの成果を納めたのでいい気になって
 「愛車エスティマ」の制作に入る事にしました。
  更に今回は制作過程を「モデリング編」として記録していく事に。
  手戻りがあってもそのまま記録していきたいと思います。

各CGをクリックすると拡大サイズ(SVGA)のCGが見られます。
モデリング編

 カーモデリング(には限らないのかな?)を行う上では、まずテンプレートを用意するのがセオリー。
 私もご多分に漏れずテンプレートを作成しました。
 カタログに掲載されている寸法図をSCANしてアドビ「スチームライン」でトレースしたモノをインポートして貼り込みます。標準でテンプレート機能もあるのですが事実上使い物にならないのでこのようにするのが一般的です。
 このテンプレートがあるかないかで作りやすさや出来上がりが全然違います。
 もちろん、テンプレートがあった方が作りやすいです。(笑)

 フロントグリルの車体部分だけを作成したところで仕事の関係で一時中止。
 その仕事も片づいたので再度制作を開始いたしました。

 カーモデリングなど左右対称のモノをモデリングする場合には半面のみを作成し、それを対称複写して作成します。
 フロントフェンダーから形状を複写して利用しながら複数の自由局面パートを作成して順次後方まで作っていきます。この時点ではグラスエリアより下のボディ部分のみを手掛けています。

 現時点で作成したところまでレンダリングしてみました。
 タイヤは雰囲気を確認するために置いてみたモノで最終的には作り直すつもりです。
 左)前方からのアングル。グリルやライト周りは何もありません。あと、フロントバンパーには穴があいてたりするのですが、今はあいていません。
 右)後方からのアングル。細かいディテールもあるのですが、とりあえずテールライト周りのプラスチック部品が何も付いていません。とりあえず付ける場所だけは確保してありますが・・・

 フロントバンパーのエアインテークを作ってみました。
 元々、上で書いているようにエアインテークが無い状態を作っていたので、それを改造していく形で穴を空けていくことにします。
 まず、エアインテークの上下にあたる部分及び、真ん中の横燦に当たる部分にコントロールポイントを作りこれをそれぞれ違う自由局面パートに入れて別部品としました。更に真ん中の穴に当たる部分の横のツマ部分にもコントロールポイントコントロールポイントを作り、車センターに近い側からコントロールポイントを削除してゆき、中をくり抜きました。
 このときに、横燦の基本線となる真ん中の横方向形状をコピーして保管しておき、それを利用して横燦を作りました。・・・ちょっと下側に付いてしまったのは失敗失敗。
 その後、内側の細かい部品を作っていきました。それぞれの部品を着色してみました。
 このままレンダリングするとこうなります
 いつもそうなんですが、この場合の赤色のパーツ、角になっている形状を丸く仕上げるパーツを作るのが難しい!いろいろやってみるのだがうまくいかない。始点側では横方向のコントロールポイントなのに終点側では縦方向のコントロールポイントになる。それだけをきくと「当たり前じゃん」と思うかもしれないが、それそれに直角方向の属性もあることを考えるとなかなか楽観視は出来ない。
 「皺のでないように手動で調整」などということになってしまう。・・・苦手だ。

 左の絵はこの状態でのレンダリング結果。



 天井を
  作ってみた!




 テンプレートに沿って車の中央にフロントウィンドウからルーフ、リアウィンドウまで線形状を作ります。これを基本にして平面図・正面・背面図を見ながら天井・ウィンドウの形状を作り上げます。左の画像がその状態。
 まだ、ピラーや窓枠はありません。

 今までのレンダリング結果を見ても分かると思いますが、ボディを構成するパーツに厚みがありませんでした。作っていく上で何となく気になってきたので、端部に折り返しを付けて厚みが出るようにしてみました。
 この辺でやっておかないと複雑になりすぎて後では出来なくなるのではないか、という恐れを感じたためでもありますが。
 左の縮小画では分かりにくいのですが、拡大画像を観てもらえば分かると思います。

 天井・フロントウィンドウの形状を元に窓枠の上の部分を作りました。
 Aピラーの部分はフロントフェンダーにスムースに繋がるように調整します。セカンドシートのドア部分は開閉時に動くようになっているので分割しておきます。。ただ分割するだけでは正しい形状にはならないのですが、その辺の細部調整はまだです。
 フロントウィンドウの枠の黒い部分など後回しになっているところもたくさんあります。
 次は、サイドのウィンドウを作って、それからフロント・ウィンドウ周りを作ろうかな、と思っています。

 横の窓を
  作ってみた!
 フロントウィンドウ周りも作りました。
 ウィンドウ周りなどは黒色のパーツなのですが、色の設定はしていません。
 色設定をしているのは窓だけですね。

 それなりの形状に見えます?

 なんだか、プラモデルみたいですね。

 アウトラインは大体出来上がったのでちょっと細部に手を入れていくことにします。
 まずは分かり易いところでヘッドライト。
 今ひとつよく分からないので写真を見ながららしく作ってみました。
 ポイントはウィンカー部分。普通にクリアパーツを埋め込んでも雰囲気は出ない。
 よく見れば、表面のプラスチックパーツの裏側に波状加工がしてありそれが光を拡散させる役目をしているようだ。同様の効果を出すために表面のクリア面の少し内側に波状のクリアパーツを配置した。
 さて、作ったヘッドライトを早速ボディに組み込んでみた。
 ついでにボディカラーも紺色に改めてみた。
 ・・・なんだか全体に暗い感じになってしまった。その中でヘッドライトが「ギョロッ!」って感じに見える。
 なんか変?ヘッドライトが明るすぎるのか・・・な?
 ちょっとだけ角度を変えてみました。
 うーむ、やはりヘッドライトだけ明るい気がする。
 材質設定を吟味する必要がありそうですね。
 リア・ビュー。
 ハイマウント・ストッピング・ランブとリアコンビランプを付けてみました。
 ハイマウントはともかく、リアコンビランプは材質設定をやり直す必要がありそう。ウィンカーやバックランプ部分など色の違うところが多いですからね。ちょっと困難だなぁ。
 で、リアコンビランプを作ってみました。
 サスガに作り込むのは難しいと思い、断念。
 疑似集合演算でマッピングしました。これすると立体感があんまりでないんですよねー。

まわりを作っていくと、中になんにもないのが寂しい。
作り込めるかなー?
モデリングデータのダウンロード
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