文化人類学特講2・3[文化人類学1]のレポートは、格闘した跡が残っているものが読みたい。講義で話したこと、レジュメに書いたことをただコピーしたものは読まない。
南アジアのプージャ、葬送儀礼、巡礼へと展開しながら、時にはついでに、時には関連づけて民族主義、植民地支配、交換、階層、穢れ、分散したパーソン、色のシンボリズム、シンボリズムで考えることの限界について、あるいはモノ、人工物、芸術作品について話す。一見して関係なさそうなところで権力が働く敬虔な実践、技術的な実践がある。これについてはそのうち話そう。
先行研究から学ぶことは大きい。先行研究が記述しなかったことを記述すること、記述したけれども分析できていないことを分析することは面白い。それをやるためには、たくさん読んで、思考して、自分の足で歩き回り、関わり合って、思考して、議論して、経験を説明できる言葉を追求しつづけ... 循環的にしか理解は深まらない。理解と説明は別のことだ。