2010年 6月で医療法人社団うめや歯科クリニックも20歳になります。
ハタチなんです。
BS20ドキドキのNHKでないけど・・・
実際今後どのようになるか・・・ドキドキしてます。


憧れ・・・の20年
1985年に日本大学歯学部を卒業しましたが、在学当時から咬合・顎関節症と歯周再生治療に興味があり、
日本大学歯学部図書館で海外の文献を読みあさっていました。感銘を覚えた文献は何冊かありました。

J.Lindhe" Textbook of Clinical Periodontology"
Donald H.Enlow "Handbook of Facial Growth"
Dolwick"TMJ Internal Derangement & Arthrosis"

ただこれらの題材はすべてポストグラジュエート・コースという取り扱いで、授業では一切学生には教えてくれませんでした。「なにも出し惜しみしないで、教えてくれればよいものを・・・」と思いながら、ただひたすら自分で勉強するわけです。でも卒後から今まで、この時期に自分でかなり突っ込んで学問に取り組んだことが随分と役に立ちました。

C.Stuartの文献を何度も読みました。読み込んだけど、
こんな高額機器なんか使うどころか、手にすることができないと思っていました。


憧れたStuart全調節咬合器とGuichet DenarD5A全調節咬合器Guichetのパントグラフ

現在Stuart,DenarD5A,D4A,Kavo Protor7咬合器,WhipMix咬合器、DenarMark2など30台の全調節および半調節咬合器を独り占めして補綴治療を行っています。技工室にごろごろと転がっています。

いじめと励まし、そして信頼の20年
卒後本格的に携わってきた歯周再生治療技術・GTR法やCerecに代表されるCADCAM治療・・これらも開業した当時、私には経済的にまったく無理な機器・・・一日に一人の患者さんしか来なかったことが何度かありましたから・・・Cerecなんかとてもとても・・・

GoreTex国際シンポジューム東京に参加した時、博多出身のY歯科医師(神奈川歯科大学)から、「なぜ貴方は、ここにいるのか???」「えっ・・・」「なんでここにいるの???」
「・・・(質問の意味がわからなくて・・・黙っていると)」
「北海道は保険王国だから、こんな先端医療の勉強しても意味がないじゃない・・・」
なんて事をはっきり言われ、同業者からのいじめられたり・・・

初対面の人間にこんなこと言う歯科医師がいるのには正直驚いた。僕の歯科医師としての人生で忘れられない一言になった。
そのGTRも結局のところ、2007年4月保険内になったけど・・・・その先生は「これから歯科医療は将来どうなるのか? どのような歯科医療技術が必要とされるか・・・」ということを全く考えていない、国家試験に合格することだけのために歯科大学に通っていた人ということかな・・・


20年前に当医院で開業時最初の自費診療をさせていただいた患者さん(現在94歳)は、昨年末再度自費診療にて七個の磁石を使った「彼が言うところの生涯最後の入歯」を作られせていただいた。年末の最終日に、ご自身がウトロで収穫された「そば」を「そば粉」にされ、「そば手打ちクラブ研修会」で作られた「手打ちそば」を持参された。とっても美味しい生涯忘れることができない年越し手打ちそばになった。


GoreTex MembraneやCerec1,Cerec2,Cerec3,Inlab3D


新技術の数々・・・
の20年間
在学中、一度も触れることもなかった歯科用レーザー治療は、何の文献にも掲載されたことがなかった。在学当時頭の片隅にさえもイメージすることさえなかった歯科用CTとComputer Guided Surgery やPiezoSurgeryなどの新技術・・・
NdYAG Laserも高価ですぐには購入できず、患者さんから「このような機器を買えるようになってくださいね・・・」って励まされましたし、私が使っている歯科用CTは日大歯学部山岳部の新井先生が開発した3DXとは、ちょっと違うけど
AlphardVegaの方が「より良いものが好き。」という自分の性格にはあっていた。


NdYAG laser,ErYAG laser, AlphardVEGA,Mectron`s Piezo


これらの新技術がすべて今、手中にあり、毎日これら複数の高額医療機器を使用しての診療に対して幸せを感じながら8人のスタッフと共に地域歯科診療に貢献しています。



憧れから信頼へ、そしてパワーアップ・・・
さらに数々の新技術でドキドキしてます


2007年世界最高水準歯科用CTの導入により、NHKBS同様に「パパパパパ・・・PowerUP」しました。日本で最初に導入し、最多の症例数です。2010年5月最新のサーバーにアップグレードしました。
現在15TBのDell Poweredge+Powervault Server1000ネットワークサーバーにより、CTデータのバックアップを行っています。

院内にあるコンピューターの数は30台以上で、モニターは50枚以上あります。 複数のコンピューターによる作業を分担しながら毎日の診療に取り組んでおります。