静岡トピックス 2003年12月30日
◆春の七草、収穫ピーク 元日から出荷作業/三島 ◆城東町・国立静岡病院跡地に保健福祉施設 来月着工へ ◆真っ赤なイチゴ出迎え 来月から開園/静岡・久能 ◆正月用品求め市民どっと 地産地消運動を推進/島田 ◆公共交通充実を 住民意見まとめる/掛川・大東・大須賀合併協 ◆福呼び込め巨大絵馬お目見え 三ケ日・浜名惣社神明宮 ◆感謝込め試合会場清掃 中学サッカー部員300人/磐田 ◆冬の深まり伝える 香りさわやかスイセン開花/修善寺 ◆ラテンと舞踊を融合 住民ら創作公演満喫/南伊豆 ◆パンジーの風車に挑戦 ペーパークラフト教室/静岡
三島函南七草生産組合の宮沢豊彦さん、内藤秀一さん、高木伸行さんが七草を栽培している。毎年関東をはじめ、東海、京都などから注文が舞い込む。今年は三十三万パックを出荷する。宮沢さんは「無農薬に近い栽培をしてきました。作業が大変でした」と話す。 宮沢さん方では一日六十―七十人のパートを雇って収穫、仕分け作業を進める。二十九日の朝はスズシロとなる「ユキコマチハツカ大根」の下処理。近所の主婦をはじめパートさんたちが手際良く葉を切る作業をビニールハウス内で進めていた。 出荷のパック詰め作業は、元旦から始まり、四日まで続く。
同施設は保健福祉複合施設棟、保健所棟、心身障害者福祉センター棟、健康広場・交流広場などで構成し、市民に開かれた施設運営とする。敷地面積は二万七百六十平方メートル、建物の延べ床面積は八千六百平方メートル。三階建ての保健福祉複合施設には地域福祉交流プラザや身体障害者デイサービスセンター、保健福祉センター、地域子育て支援センターなどが入る。 同市追手町から移転する二階建ての保健所棟には、保健所機能のほか、障害者(児)歯科保健センターと市民サービスコーナーが整う。心身障害者福祉センター棟には現在、同市春日町にある知的障害児通園施設「いこいの家」が移転する。
久能山東照宮を背にして段々畑が並ぶ同地区には、約六十軒の観光農園があり、一月から五月のイチゴ狩りシーズンには多くの市民や観光客で混雑する。 ことしは十一月の日照不足でイチゴの生長が心配されたが、十二月に入って晴天の日が続き、日光をいっぱいに受けて育ったイチゴがのびのびと育っている。ビニールハウスの中には、真っ赤に熟したイチゴがずらりとならび、来園者を待っている。 久能苺狩連絡協議会の原権一郎会長は「たっぷりと太陽光を浴びた久能のイチゴの甘みをたくさんの人に味わってほしい」と話している。
同協議会は昨年五月に発足し、市内の朝市グループ、個人が加入している。暮れの市は昨年に続いて二度目で、商品が新鮮な上に、作り手の顔が見える安心さもあって、午後一時の開始前には多くの市民が集まった。 白菜、大根、ネギなどの野菜は、この日朝収穫したばかりで、値段も市価より割安。朝市グループのメンバーが並べると、あっという間に商品は売れていった。しめ飾りや農産加工品も好評で、お目当ての品を手に入れた来場者は荷物を両手いっぱいに抱えて家路を急いだ。 塚本支部長は「参加農家は農薬を極力抑え、安心・安全な作物づくりに努めている。今年は夏の天候が不順で大変な年だったが、来年も良い農産物を提供していきたい」と話した。
掛川市・大東町・大須賀町合併協議会はこのほど、十一月に全戸配布した新都市ビジョン概要パンフレットと新市の施策に対して住民から寄せられた投書をまとめた。公共交通の整備、新市名称・町名・字名についての意見が多かった。 パンフレットと一緒に、「ご意見用はがき」を全戸配布した。今月二十二日までに四十通の投書があった。居住地は掛川市十四人、大東町六人、大須賀町十五人、その他五人だった。 公共交通、新市名称・町名・字名について意見を寄せたのは六人。病院、学校までの交通手段確保、循環バスの拡充などを求めている。新市の名称は十六日の協議会で「掛川」に決定しているが、町名、字名については「変更する場合は住民に任せて」「住み慣れた町名・字名が消えてしまうことには配慮してほしい」などとする声が寄せられた。 合併の枠組みに対する意見も五人からあった。「人口三十万人以上でないと意味がない」「小笠郡と掛川市で合併すべき」など行政当局に再考を求めている。 このほか医療・福祉、教育の充実、行財政健全化、南北道路早期整備を求める意見があった。 協議会では寄せられた意見を、策定中の新市建設計画の参考にする。
拝殿前に置かれた絵馬は高さ約二メートル五十センチ、幅約三メートル。「世界情勢や国内の経済情勢が混とんとする中、一軒一軒の家庭に幸せと繁栄が訪れてほしい」(鈴木宮司)という願いを込め、「和合招福」の文字も書き入れた。また、一対の門松も拝殿前に並べた。高さ約三メートルで、氏子総代らが松、竹、梅をバランスよく配置した。 同宮では正月の三が日で約五千人の参拝客を見込んでいる。三十一日は午後四時から大祓い(おおはらい)式、午後十時から除夜式、一日は午前十時から元旦祭を行う。
大会は毎年開催しているが、清掃奉仕に取り組むのは今年初めて。青少年の健全育成と日ごろ使用しているグラウンドへの感謝の気持ちを込めて取り組んだ。小さな親切運動県本部も活動を後押しした。 参加したのは磐田市や浜松市、袋井市、森町、浅羽町、千葉県柏市などの十六チームのメンバー。浜松・丸塚中サッカー部の中根健一主将(三年)が試合の合間を縫って「みんなでグラウンド周辺のゴミを拾いましょう」と力強く呼び掛け、一斉に作業に取りかかった。 中学生はゴミ袋を手に、グラウンドの周りの植え込みや会場近くの太田川河川敷などで紙くずや空き缶などを丁寧に拾い集めた。県サッカー協会の役員も作業を手伝った。大会は二十九日に予選リーグ、三十日に決勝トーナメントを行う。
同園の日本庭園北側の松林沿いの遊歩道に、ニホンスイセンやラッパスイセンなど約二万本が植えられている。昨年より一週間ほど早く開花し、すでに四分から五分咲きの状態。来場者はカメラ付き携帯電話で花を撮影したり、花に顔を近づけて香りを楽しんだりと思い思いにスイセンを観賞している。 見ごろは一月上旬ごろ。遊歩道沿いには紅葉がわずかながら残っていて、「紅葉とスイセンを一度に見られるのは珍しい」と職員を驚かせている。
「羅天乃響」は元全日本ラテンチャンピオンペアで、世界選手権に五年連続日本代表として出場した佐藤明彦さんと響巳夏さんによるユニット。二人は舞踏家大野一雄氏と出会い、競技生活を引退。ラテンと舞踏を融合させた独自の創作活動に取り組んでいる。 今回は神社境内にある舞台を会場にパフォーマンスを披露した。地域住民ら約五十人が訪れ、舞台で繰り広げられる”舞踏ラテン”と銘打った独特の世界を満喫した。
全国でペーパークラフト作品の教室や個展を開いているアーティスト、広井敏通さん(49)=東京都=が、色とりどりのクラフト紙を使ったパンジーの作り方を伝授した。 型紙に沿って切り取った花びらや葉を組み合わせ、針金に通した三枚の花びらに折り目と角度を付けて、風で回る仕組みを作った。葉の形やビーズの雌しべなど、細部までこだわって作ったパンジーは本物そっくりに仕上がり、参加した約三十五人の親子連れは、花びらの回り具合などを確かめながら、作品づくりを楽しんだ。 花のかざぐるまづくりは、市が来年一月三十日から二月八日まで、駿府公園内の紅葉山庭園で開くイベント「風の花園」に向けて、市内の小中学校などでも行われている。園内の歩道や池の水面で、市民が作った桜や水仙など十一種類の花計四千本を飾り付ける。 |