心裡留保
平成14年10月作成


心裡留保(シンリリュウホ)とは
心裡留保とは、意思表示者が効果意思がない事を解りながらあえて効果意思があるように表示すること。
つまり表示と内心的意思が一致しないことを自覚しながらした意思表示のこと。
簡単にいえば、”冗談”のことをさす。
法律的に言うと”嘘”とは違うが、本心とは違う意思表示だと思ってください。

表意者が内心と異なる意思表示だと知っているのであるから、これを保護する必要はなく、むしろ取引の安全を図って、相手方を保護する必要がある。

例えば、あなたが冗談で『〜が出来たら”これ”お前にやるよ。』と本心でもないのに相手と約束をした場合、
約束をした相手が本当に約束どおり〜をやってしまい約束どおり”これ”をくれと言ってきた、そんな時『あの約束は、冗談だよだから”これ”はあげない!』ではすまない。
もしあなたが冗談(心裡留保)でした約束(契約)でも相手方がそれが冗談だと解らない社会通念上無理も無い立場
にあった場合は、その意思表示(この場合は心裡留保)は有効になる。
逆に明らかに相手側があなたの言っていることが冗談だとわかる立場・状態にあった場合は、この意思表示は、
無効になる。




《ぱたーんA冗談と解らない(解るはずの無い)場合》
スネ○『の○太くんジャ○ア○を一発でも殴ったらこの最新型のラジコン(従兄弟に作ってもらったやつ)をあげるよ。』

の○太『ホント?一発で良いんだね?じゃやってくる!』

その後お決まりのパターン

ぼろぼろのの○太『スネ○言われたとおりやってきたよ〜・・・・ラジコン頂戴・・・・』

スネ○『へへへあんな約束嘘に決まってるじゃないか、だからあげないよ。べー』

の○太『そんなヒドイヨ〜たすけて〜!ド○えもん〜!涙』

ド○えもん『スネ○!その約束は有効だ!の○太が約束を嘘だと気づかないのを承知で約束したね!
       社会では一度した約束(契約)は守らなければいけないんだよ。だから約束をちゃんと守った
       の○太に君は最新型のラジコンをあげる義務があるんだよ(ニヤリ)』




《ぱたーんB冗談と解る場合》
の○太『僕がもし○×■◇が出来なかったら、未来に行って競馬の当りを調べてくるよ。』

ジャ○ア○・スネ○『本当だな!!×2』

その後展開どおりの○太は○×■◇を失敗する

ジャ○ア○・スネ○『おい!の○太!!約束どおり未来に行って競馬の当りを調べて来いよ!!×2』

の○太『ド○えもん〜たすけて〜!!涙』

ド○えもん『ジャ○ア○・スネ○!そんな約束は無効だ!未来に行って競馬の当りを調べてくるなんて冗談だって
       解ってるだろ?それとも本当にタイムマシーンなんてあると思っていないよね(ニヤリ)』





以上法律の素人である管理人が少なく古い資料を駆使して調べた結果です。
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