ターボとドライブのカット
トヨタマリンエンジン


ターボ部分
右側の赤色通路から燃焼後の排気ガスが流れ、赤色部分左端にある羽根を高回転でまわします。
すると、それに繋がっている左の白色部分(吸気側)右端の羽根も高回転で周り多量の空気が
燃焼室に送り込まれます。


ドライブ上部ギヤ

ここがクラッチ部です。エンジンの回転は中央上の左側のギヤより上下にある前後進のギヤに
回転を与えます。ギヤの中にあるソロバン玉を二つくっつけたようなのがクラッチ部分です。
上下ギヤ中央右にある三角の部品がクラッチ切り替えレバーで、これを上下させる事により
三角に当たっている金色の部品が上下し、そのさらに上下にある銀色のカップ(コーン)内側と
くっつく事により前進、または後進にクラッチが入ります。写真は中立状態です。
左側のギヤが回転中は常時上下のギヤとコーンは回転してますが中央にある金色の
クラッチと下側に向かっているドライブシャフトは中立時は回転しておりません。
クラッチが上または下のコーンと接合した時にドライブシャフトは右、もしくは左回転致します。
このドライブシャフトの回転方向を変えることでプロペラの回転方向も変え、前進と後進を
行っています。尚、船外機の場合は一般的にこの機構は、この部分に当たる場所が上部に
確保出来ないのでプロペラ前側のギヤケース内で同じような事を行っています。



プロペラ前側のギヤケース。船外機の場合は、通常この中にクラッチ機構を設けています。



プロペラの断面図。デュオプロペラ(二重反転)です。

中央黒(こげ茶)のゴム部はかなり強い力で黄色内側部分に圧入されており、
プロペラに過大な力が加わった時にギヤ等にその力が加わり破損するのを防止するために
黄色のアルミ部と黒色のゴム部の縁が切れスリップする構造となっています。
スリップした場合は最低回転では何とかボートは進みますが、少しでも回転を上げると
たちまちプロペラ内部がスリップしてしまい。走れない状態となってしまいます。
その為、多少の危険はありますいが、エンジンをストップしプロペラを正常なものと
交換して下さい。