塩詰まり



90馬力船外機のシリンダヘッド内側
写真冷却水通路中央上側が特に塩詰まりを起こしています。


この上の写真の拡大です。冷却水通路が部分的に塩の結晶で塞がれています。
塩分の多い海域にてエンジンを回した後、停止後すぐにチルトアップすると
エンジン内部の海水が抜け切れず溜まったままとなり、そのまま長期に
保管しておくと水分が蒸発し、塩分だけが残ってしまい上の写真のように
なってしまいます。特に全速で港に付き、冷却水が下がりきる前に
すぐにチルトアップするとエンジンが高温の為、余計に早く水分が蒸発し
塩詰まりを起こしやすくなります。
対策としては海上係留の場合は、帰港後エンジンをアイドリングの状態で
しばらくかけるか、帰港中、港手前になったら徐行するなどしエンジン温度を
下げてから機関を停止し冷却水が完全に落ちるまでの数分はチルトアップ
しないようにする必要があります。また、陸上係留では
上架後数分でも構いませんからエンジンに真水を通してアイドリングで
回して下さい。チルトアップが必要な場合は同じくすぐに
アップせずに数分かけ水が下がるのを待ってからアップして下さい。


サーモスタット内部の塩詰まり。サーモにも塩の結晶が付着しています。