E/G編その他
ロワーケース塩による腐蝕等
2002/05/05






前の写真と合わせ2枚ともプロペラ付け根にひびが入っています。
これはプロペラを外して中を見ると分かるのですが、
プロペラシャフトのベアリングケースを止めているリングナットと
ナットに接するロワーケース本体との間で塩の結晶が進み、
鉄が錆びて膨張するように塩で膨れて外側のケースにひびが
入ってしまいました。この現象はここだけでなく、海水で使う機械とかポンプや
部品など色んな場所で起きます。予防としては極力発生しそうな箇所を
定期的に真水で洗うとか防錆剤を吹き付けたりしたり、
面倒でも分解して塩分を取りグリス等で塩が付着しないように
する等が必要です。


プロペラハウジングの腐食 2002/02/05掲載
船外機のクラッチを入れると瞬間的にすぐ停止すると言う症状だったので
まずフライホイールをニュートラル状態で手で回してみたところ、
異常を感じなかったので次にクラッチを入れて同じ事をしたところ
今度は簡単には回りませんでした。
プロペラシャフト(写真中央から上に向いてるスプライン(溝)のある部品)
も同じ様に回して試したところ、やはりクラッチを入れると容易には回りませんでした。
早速ロワーユニットを外してドライブシャフト(エンジンのクランクの回転を
プロペラシャフトに伝える為の縦に入ってるシャフト)を回しても全く同じ状態なので、
プロペラを外して試したところ、今度は正常に回りました。
結果としては上の写真のようにプロペラシャフトのオイルシールの
上で塩が固まり膨張し、プロペラの裏にあるスペーサーを下から押し付けて
しまった為、オイルシールとスペーサーの間の隙間が埋まってしまい
プロペラシャフトが動かなくなったと言う事でした。