キャブレターの詰まり
2001/11/23

本田技研エンジンポンプWB20のキャブレター
本来、写真右のフロートチャンバー(燃料カップ)も
銀色なのですが、残留ガソリンが劣化し、ガム質が溜まり
茶色くなっています。フロートの斑点も同様です。



ヤマハ発電機ET250のキャブレター
ヤマハキャブクリーナーを吹き付け、数分後の写真です。
マイナスドライバー先端の焦げ茶色のものはドライバー真下のフロートチャンバーに
溜まっていたガソリン成分のガム質が劣化してタール状になったのが、
さらにキャブクリーナーで溶かされたものです。
比較的経度の物はスプレー式のキャブクリーナーを吹き付け、
数分放置すれば溶けてくれますが、重度でこびり付いてる物は
キャブクリーナー原液を灯油で希釈した中に数時間浸けないと溶けません。

質の良い燃料を使い、長期間使用しない場合は、キャブレターの燃料を
完全に抜いておく事が予防になります。キャブの種類によっては燃料抜きを
緩めて燃料を抜いても完全に抜けない場合があるので、完全に行うには
写真のところまで分解し、エアー等で燃料を吹き飛ばす必要があります。
尚、高温、多湿等になりやすい保管場所の場合、燃料が抜いてないと短期間で
燃料タンク内やキャブが水分で錆びたり、タール化したガム質で詰まったり
し易くなります。私の経験では新品のエンジンに購入して間もない混合を入れ
たった2週間で燃料タンク一体型船外機のプラスチックタンクとキャブの中が
タールで詰まってしまいました。ガソリンはメーカー製でいつも購入している
スタンドで購入してから1週間も経ってなく、いつも保管に使用してるガソリン専用の
プラスチックタンクで日陰に保存してあったものを使用し、混合に使用したオイルも
ヤマハ純正品なので、今でも何で2週間でガソリンが劣化したかは不明です。
予備用にと4Lのスチール缶にその時作った混合ガソリンを入れて
渡しておいたのですが、そちらの方も中の臭いを嗅いだら劣化したガソリンと
同じ臭いがしていました。