ヤンマーSS90C

始動ハンドル側にある吸気管 吸気管の内部通路が排気で汚れています。
 
動力駆動側にある排気管

排気管の吐出口はカーボンだらけです。

排気管を外すと排気通路内部はカーボンだらけ


カーボン除去後。穴の径が大きくなりました。


手前側のカーボンを簡単に除去しただけでも
これだけのカーボンが出てきます。


排気マフラーの簡単に掃除できる範囲だけでも
これだけのカーボンが排気の邪魔をしています。


シリンダーヘッドの上にある弁腕室カバーを
外した写真です。ヘッドの右側に吸気管
左側に排気管が接続されます。


写真右がヘッド上側になり、左が下側になります。
左の茶色は粘土状の泥で冷却水を水だけ補充し
交換しなかった為、堆積し冷却通路を塞いでいます。


吸気と排気のバルブを中もカーボンだらけで
弁の当たりもかなり悪くなっています。
この当たりが悪い為、圧縮漏れが起こり
吸排気弁をさらに汚すと共に始動性を悪く
しています。


バルブの当たり面も当たりが悪い為、光沢がありません。
またカーボンも堆積しています。


自動車のように燃焼室温度や燃焼状況などによりコンピューターで
燃料関係を制御している製品と違い、そのような機構のないエンジンではガソリン・ディーゼル
エンジン共に中速以下で長時間使用していると上の写真のように
カーボンが堆積し、バルブの当たり面が悪くなり始動性が悪くなったりします。
特に寒冷地では燃焼室温度も上がり難いので余計にカーボンが
堆積しやすくなります。

新品の汎用ガソリンエンジンでも燃料等をコンピューター制御して
いない一般的なエンジンでは低速で1日8時間、真冬の山間部等の寒冷地で
使用した場合、3日使用すると、低速・寒冷地等の関係で燃焼効率が悪い為
プラグが未燃焼ガスで真っ黒くなり燃焼室もカーボンだらけとなり
始動不良となっしまいます。またエンジンオイルも3日使用しただけとは
思えないほど未燃焼ガスの影響な等で真っ黒くなってしまいます。

対策としては環境にも寄りますが数時間に数回、回転を3/4以上数分間上げて
溜まった未燃焼ガス等を燃焼させる事が大切です。