ヤマハ船外機のプロペラカット(40馬力12ピッチ)
2001/11/01


上の写真では少し分かりづらいのですが、アルミ部分左内側の
円の大きさとゴムの大きさではカットしてゴムを取り出すと
かなり大きさが違っています。製造方法は知りませんが
多分かなりの圧力でこのゴムをアルミペラ内側に圧入しているのでは
ないのでしょうか?



ゴムの中央にある砲金で出来た部分の内側のスプラインが
プロペラシャフトに入る部分です。ペラが障害物にあたったりして
スリップするのは、このゴムの部分とアルミの部分、
またはゴムと中の砲金の部分との接合が緩くなるからです。
低回転(低速)なら何とか走れるのは、ゴムがかなりの力で
圧入されてる為、低回転だと比較的スリップせずになんとか
接合しているからです。回転を上げるとゴムが耐え切れなくなり
スリップしてしまいます。大体、船外機で1.500回転前後で
スリップしてしまうため、それ以下でないと走れません。
感覚的に歩くくらいのスピードに感じてしまうため、遅くて嫌に
なってしまうほどです。その為、予備のプロペラとプロペラを
交換するのに必要な部品と工具はいざと云う時の為に
ボートに載せておく事をお勧めいたします。
尚、海上でのプロペラ交換は危険が伴いますので
救命胴衣を着用して行ったり、前もって安全な場所で
交換方法を覚えておく等をしておくとよいでしょう。