遊園地の鉄道投稿コーナー3
長者丸さんの作品
「 西武園といえば、歴とした地方鉄道であった“おとぎ電車”・山口線が思い起こされる。その山口線が新交通システムに転換されて10年近く経ったある日、その遺構を求めて友人と小旅行をこころみた。廃線跡を辿り、ユネスコ村駅跡に置かれた鉄聯E型やA8などをカメラに収め、最後に向かったのが西武園遊園地の中だった。遊園地というものには生来あまり縁のない身だが、このときは園内でレストランとして利用されている元山口線の車輛を見たいがために、わざわざ入園料を払って足を踏み入れたのである。“レストランポッポ”と称してコッペルの527と井笠のWルーフ客車4輛が手をつないでいるその裏手に、思いがけずう一つの線路を見つけてちょっと頬が緩んだ。それが写真でお目にかける豆汽車である。牽引機はウエスタンスタイルの蒸機を模した内燃機で、実際はダミイの動輪の前後に配された先台車/従台車(テンダ台車?)に、ボイラ内に積まれたエンジンから動力を伝達している。線路に近づけずゲージの実測はならなかったが、恐らく2フィートであろう。だとすれば、かつての鉄聯の台車を流用しているかも?という妄想も膨らむけれど、そこまでは定かではない。」・・・・・・・長者丸さん
「生粋のトワイライター」長者丸さんの作品の登場です!我が西武沿線にも随分と存在していたものだと感心します。軌間というのは、車体によって広く見えたり狭く見えたりします。ここでも、機関車からすれば1500ミリくらいに見えますが人と比べると「2ft」も納得です。それにしても白黒写真の素晴らしさが光ります。これを損ねぬためにも、サイズはかなり大きくなっています。お忙しい中本当に有難う御座いました。
西武園ゆうえんち園内 1993/5/3 キヤノンNewF-1 NewFD28mmf 2.8 TX(D76 1:1)
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