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鹿島鉄道 エピローグ
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 情報通の鉄ちゃんと分かれ、もう少し鉾田寄りの借宿前へ向かう。20年くらい前に訪れたとき、S字を描いて切り通しと築堤を走る列車が印象的だったからだ。
 ところが、行き違いもできないような道をたどって借宿前に着いてみると、今は沿線の草木が伸びてしまって全く見通せない。
 やむなくここではホームで発着シーンだけビデオカメラで撮影し、さらに奥の巴川へ。それでも適当なポイントが見つけられず、借宿前と同じくホームで撮影することにする。

巴川駅   到着した下り15列車
巴川駅は島式の交換駅
下り15列車が到着し乗客が乗り込む


 その後さらに鉾田寄りに向かい、ほとんど終点に近い坂戸〜鉾田間の道路橋の上へ。
 ここは予め地図で目星をつけておいたのだが、行ってみると今ひとつ。さりとて移動している時間もないのでその場でカメラを構える。
 列車が来る直前、また別の鉄ちゃんが歩いてきて、こんな場所でも被るのかと驚く。ただ、そのまま通り過ぎてしまい、あれ?そっち行っちゃうと逆光だけどと思った瞬間、17列車のキハ431が見えて、慌てて戻ってきた。
 結局、すぐ横で並んで撮ることになったが、何となく声をかける気が起きず、言葉は交わさずじまいであった。

キハ431


 ここでちょっと早いが昼食を取ることにする。
 近くのラーメン店で注文を待つ間、何気なく窓の外を見ると、鉾田で折り返したキハ431が走っていく。1本撮り逃してもったいないと思うのが鉄ちゃんであろうが、こうして当たり前のように走る姿を眺めることも4月からはできない。そういう意味では、ファインダーを通さず、ぼんやり眺めるなんて一番贅沢な時間だったかも知れない。
 食後、やはり定番ポイントのほうが撮りやすそうだと思い直し、浜〜玉造町間の国道355号線に戻ることにする。
 案の定、国道355号線のガード下のお立ち台には既に先客がいるので、別のアングルでキハ432を撮影。
 1月下旬といえば1年で最も寒い時期なのに、今年は本当に暖冬だ、この日も雲ひとつない天気に汗ばむほどの陽気である。
 ファイダーをのぞいても、シャッタースピード1/320でf=40などという表示が出ている。「う〜ん、さすが天気がいいだけある」って、そこで気づけよ、てなものであるが、能天気にもそのまま21列車のキハ432と22列車のキハ602を撮ってしまった。
 で、やっぱりおかしいと確認してみると、そう、いつのまにか感度設定がISO1600なんかになっていたのだ。おかげで荒れ荒れの写真になってしまったが、まあ小さくすればWEB上ではわからないだろうから、そのまま載せてしまおう。

キハ432   キハ602


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