木目1

TETSU No.50
「解答:TETSU-No.50」
SOFTV3 9−3175 1999年5月3日
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TETSU シリーズ50回記念は、定期出題の最後ということもあって、 約5万手という超長編にもかかわらず、たくさんの方から感想をいただきました。 ありがとうございました。

TETSU No.50 詰上り図
詰上り図

手順の構成は極めてシンプルです。 歩を稼いで攻方の歩を順次下げ、12の香を受方に取らせて、 それを合駒で入手して詰。 詰上り図を見てください。 12の香が54に移動しています!

どうして、こんなに手がのびるのか、その秘密を見ていきましょう。

# 先にあとの発言の Ura さんの感想をご覧になると、分かりやすいかもしれません。

1) 歩稼ぎ手順 (26手×5回=130手)

 「▲63金 ▽54玉 ▲52金 ▽72歩合 ▲53金 ▽64玉
  ▲63金 ▽74玉 ▲73金 ▽84玉  ▲83金 ▽74玉
  ▲84金 ▽63玉 ▲73金 ▽52玉  ▲62金 ▽53玉
  ▲52金 ▽63玉 ▲62金 ▽73玉  ▲72金 ▽74玉
  ▲73金 ▽64玉」

この26手で持駒に歩が一つ増えます。 最初受方は歩を5枚持っているので、この手順を5回繰返して、5枚共いただきます。 ただし、歩下げ手順のため、5回目の最後は 「▲72金 ▽83玉 ▲73金 ▽94玉」 とします。

2) 8筋歩下げ (130手+20手=150手)

 「歩稼ぎ手順」
 「▲95歩 ▽同玉 ▲96歩 ▽同玉 ▲97歩 ▽87玉
  ▲88歩 ▽同玉 
▲89歩 ▽97玉 ▲98歩 ▽96玉
  ▲97歩 ▽95玉 ▲96歩 ▽84玉 ▲83金 ▽74玉
  ▲73金 ▽64玉」

この手順で、87歩が89に下がります。

3) 6筋歩下げ (130手+24手=154手)

 「歩稼ぎ手順」
 「▲95歩 ▽同玉 ▲96歩 ▽同玉 ▲97歩 ▽87玉
  ▲88歩 ▽78玉 ▲79歩 ▽67玉 ▲68歩 ▽同玉
  
▲69歩 ▽77玉 ▲78歩 ▽86玉 ▲87歩 ▽95玉
  ▲96歩 ▽84玉 ▲83金 ▽74玉 ▲73金 ▽64玉」

89歩になっているとき、この手順で67歩が69に下がります。
ただし、89歩は87に上がってしまいます。

4) 86筋歩下げ (150手+154手+150手=454手)

 「8筋歩下げ」 「6筋歩下げ」 「8筋歩下げ」

この手順で、87歩、67歩が89、69に下がります。

※ ここは以下の手順も同手数で成立します (キズ)

 67歩=>68、68歩=>69、87歩=>89

5) 4筋歩下げA (130手+30手=160手)

 「歩稼ぎ手順」
 「▲95歩 ▽同玉 ▲96歩 ▽同玉 ▲97歩 ▽87玉
  ▲88歩 ▽78玉 ▲79歩 ▽67玉 ▲68歩 ▽58玉
  ▲59歩 ▽47玉 
▲48歩 ▽57玉 ▲58歩 ▽66玉
  ▲67歩 ▽77玉 ▲78歩 ▽86玉 ▲87歩 ▽95玉
  ▲96歩 ▽84玉 ▲83金 ▽74玉 ▲73金 ▽64玉」

89歩、69歩になっているとき、この手順で47歩が48に下がります。
ただし、89歩、69歩は87、67に上がってしまいます。

6) 4筋歩下げB (130手+30手=160手)

 「4筋歩下げA」 と同様で、
 「▽47玉 
▲48歩」 のところが 「▽48玉 ▲49歩

89歩、69歩、48歩になっているとき、この手順で48歩が49に下がります。
ただし、89歩、69歩は87、67に上がってしまいます。

7) 864筋歩下げ (454手×3+160手×2=1682手)

 「86筋歩下げ」 「4筋歩下げA」
 「86筋歩下げ」 「4筋歩下げB」
 「86筋歩下げ」

この手順で、87歩、67歩、47歩が、89、69、49に下がります。

だいたい構造が見えてきたようです。 ある筋の歩を下げると、左側の歩が全部上がってしまうので、また下げ直さなければなりません。

8) 3筋歩下げA、B (130手+34手=164手)

 「歩稼ぎ手順」
 「▲95歩 ▽同玉 ▲96歩 ▽同玉 ▲97歩 ▽87玉
  ▲88歩 ▽78玉 ▲79歩 ▽67玉 ▲68歩 ▽58玉
  ▲59歩 ▽47玉 ▲48歩 ▽36玉 
▲37歩 ▽46玉
           B: (▽37玉 
▲38歩
  ▲47歩 ▽57玉 ▲58歩 ▽66玉 ▲67歩 ▽77玉
  ▲78歩 ▽86玉 ▲87歩 ▽95玉 ▲96歩 ▽84玉
  ▲83金 ▽74玉 ▲73金 ▽64玉」

A:36歩が37に、B:37歩が38に下がります。

9) 8643筋歩下げ (1682手×3+164手×2=5374手)

 「864筋歩下げ」 「3筋歩下げA」
 「864筋歩下げ」 「3筋歩下げB」
 「864筋歩下げ」

87歩、67歩、47歩、36歩が、
89、 69、 49、 38に下がります。

10) 2筋歩下げA、B (130手+38手=168手)

 「歩稼ぎ手順」
 「▲95歩 ▽同玉 ▲96歩 ▽同玉 ▲97歩 ▽87玉
  ▲88歩 ▽78玉 ▲79歩 ▽67玉 ▲68歩 ▽58玉
  ▲59歩 ▽47玉 ▲48歩 ▽36玉 ▲37歩 ▽25玉
                   B: (▽26玉
  
▲26歩 ▽35玉 ▲36歩 ▽46玉 ▲47歩 ▽57玉
  
▲27歩
  ▲58歩 ▽66玉 ▲67歩 ▽77玉 ▲78歩 ▽86玉
  ▲87歩 ▽95玉 ▲96歩 ▽84玉 ▲83金 ▽74玉
  ▲73金 ▽64玉」

A:25歩が26に、B:26歩が27に下がります。

11) 86432筋歩下げ (5374手×3+168手×2=16458手)

 「8643筋歩下げ」 「2筋歩下げA」
 「8643筋歩下げ」 「2筋歩下げB」
 「8643筋歩下げ」

87歩、67歩、47歩、36歩、25歩が
89、 69、 49、 38、 27に下がります。

12) 1筋歩下げA、B (130手+42手=172手)

 「歩稼ぎ手順」
 「▲95歩 ▽同玉 ▲96歩 ▽同玉 ▲97歩 ▽87玉
  ▲88歩 ▽78玉 ▲79歩 ▽67玉 ▲68歩 ▽58玉
  ▲59歩 ▽47玉 ▲48歩 ▽36玉 ▲37歩 ▽25玉
  ▲26歩 ▽14玉 
▲15歩 ▽24玉 ▲25歩 ▽35玉
   B:(▽15玉 
▲16歩
  ▲36歩 ▽46玉 ▲47歩 ▽57玉 ▲58歩 ▽66玉
  ▲67歩 ▽77玉 ▲78歩 ▽86玉 ▲87歩 ▽95玉
  ▲96歩 ▽84玉 ▲83金 ▽74玉 ▲73金 ▽64玉」

A:14歩が15に、B:15歩が16に下がります。

13) 864321筋歩下げ (16458手×3+172手×2=49718手)

 「86432筋歩下げ」 「1筋歩下げA」
 「86432筋歩下げ」 「1筋歩下げB」
 「86432筋歩下げ」

87歩、67歩、47歩、36歩、25歩、14歩が
89、 69、 49、 38、 27、 16に下がります。

 これで、やっと道具立てができたようです。 作意手順を示しましょう。

作意手順: (49718手+130手+61手=49909手)

 「864321筋歩下げ」
 「歩稼ぎ手順」
 ▲95歩 ▽同玉 ▲96歩 ▽同玉  ▲97歩 ▽87玉
 ▲88歩 ▽78玉 ▲79歩 ▽67玉  ▲68歩 ▽58玉
 ▲59歩 ▽47玉 ▲48歩 ▽36玉  ▲37歩 ▽25玉
 ▲26歩 ▽14玉 ▲15歩 ▽13玉  ▲14歩 
▽12玉
 ▲13歩 ▽同玉 ▲14歩 ▽24玉  ▲25歩 ▽35玉
 ▲36歩 ▽46玉 ▲47歩 ▽57玉  ▲58歩 ▽66玉
 ▲67歩 ▽77玉 ▲78歩 ▽86玉  ▲87歩 ▽95玉
 ▲96歩 ▽84玉 ▲83金 ▽74玉  ▲73金 ▽64玉
 ▲63金 ▽54玉 ▲52金 
▽63香合 ▲53金 ▽64玉
 ▲63金 ▽74玉 ▲73金 ▽64玉  ▲74金 ▽53玉
 
▲54香 まで49909手

再帰的な手順構成から、「ハノイの塔」 や 「九連環」 のようなパズルを思い出した方もいるかもしれません。

最後は、香以外は原形に復元して、きれいに詰め上がります。

LINE

首猛夫さん:
ちょっとまって、私がお約束した 「めいと」 の長編の解説、 この問題も入るんですね ・・・ 。 わかりました、こうなったら夏休みなんか夏休みなんか要らないよー
首猛夫さん:
けれども、この問題は前から詰将棋の本ではなく、むしろ、 経済学や分子生物学あるいはまた遺伝子工学などの分野でのコラムに向いてるかと思っていたのですが。

寿限無を初めてみたのが、たしか詰パラの400人一局集でした。 その時の感動は、高木貞治の解析概論以来の衝撃でした。 あーあ、どうやって解説するんだろうか?
首猛夫さん:
おっとそうだった。 SYUU さあーん、あんこうさあーん、YUNO さあーん、 感想書いてね、できたらながーい感想文でお願いしますよー。
あんこうさん:
他のお二方には、投げかけてもムダですよ〜 (^^)  あんこうも、こんな長いばか詰を解こうとしたことも、並べようとしてみたこともありません。 高木貞治の解析概論も本棚にちょんと並んではいますが、 昼寝の枕にしかなったことのないまま赤茶けてますし、こりゃアカン (^^;

TETSU さんの当面区の切りの出題ですし、慣れないフェアリーですが解いてみようかな〜と、 しばし考えてみました。

そう、超長手数のばか詰って、こういう仕掛けで出来ているんですか、初めて知りました。 まったく、恐ろしいことを考えるものです。
あんこうさん:
無理です、これは断定できます。 凡人が努力の結晶で創りうるものと、天才の閃きでしかできないものとがあります。 73金、94玉と追う発想すら、なかなか浮かばなかったものでしたし、 その次に控えていたのが49歩を置く手順。 一歩節約しないとどうしても置けないのですが、 そのために左翼の歩を順次ずらせていく必要があるとは思いもよりませんでした。

まさか TETSU さん、これ、しこしこと励棋で動かしたんじゃあないでしょうね (^^)  これは想像するだに恐ろしい景色ですよ。 一手一秒としても13時間51分49秒 ! TETSU さんは否定するかもしれません。 でもねえ、きっと作者ってのはしこしこ並べて悦に入ったに違いありません (^^)
あんこうさん:
最後は 「小槍襖」 とでもいうように、歩をつんつん突いていくんでしょうが、 この時は最高の気分でしょうね。 高い山の頂上から、一面の展望を望むようなもの。 なんせ14時間もかけて動かした後ですから (^^)
あんこうさん:
大体のロジックと詰上り還元玉は分かりましたが、どうやって手数を数えるのかが数学的難問。 やっぱ、パス (^^;
あんこうさん:
解くという行為は、解いた結果を検証することで終わるのですよ、TETSU さん (^^) 解く時は変化飛ばしでも、少なくとも変化はすべて検証しておかなければ、 解いた気分にはなれませんもの。

ばか詰ですから、変化の検証ではなく最短の検証ですか。 それでもこれはパス (^^;
あんこうさん:
恐れ入りました (^^;
神無太郎さん:
ずいぶん前 (十数年前?) からうかがっていたとおり、 1歩入手にかかる手数が最小の完全数から2番目に小さい完全数になっていますね。 3番目に小さい完全数にする予定はないですか?

# ところで 「寿限無2」 はどこにいったのでしょう?
橋本孝治さん:
TETSU シリース最後を飾るのは、この作でしたか。 秘蔵の作品が遂に姿を現しましたね。

私も一応 (遅ればせながら) 解いてみました。 と言っても、「持駒を増幅する機構はこうで、あとは寿限無だな」 としか考えていないので、本当に解いたかどうかは怪しいのですが ・・・ でも本当に凄い改良ですね。 持駒稼ぎに使われる駒は寿限無と同じ角と金なのに、手数がこんなに伸びるんですから。
橋本孝治さん:
(ここから“神無七郎”モード)
ところで 「寿限無2」 ですが、私の方に送って貰えないでしょうか?  Onsite Fairy Mate のホームページで特別出題したいのですが、いかがでしょう?
橋本孝治さん:
確かに受け取りました。

しかし38889手となると圧巻ですね。 励棋で最速で並べて見たんですが、トータルで50分ほど掛かりました。 ついでに fm の棋譜形式に変換して、fmview でも見てみたのですが、 テキストベースの表示にも拘わらず、こちらも10分ほど掛かりました。

この時に気づいたことがひとつ。 棋譜中の 「▽23銀」 は、正式には 「▽23銀左」 と書かないといけないと思うのですが、 何故か励棋では (偶然に?) 正しく表示されました。
豊聰さん:
全詰連の詰将棋データベースのデータには曖昧表記が非常に多く、 門脇氏のプログラムの動作を解析して、優先順位を合わせました。 索引でその旨を報告しています。 励棋で保存すれば、正しい表記に変換されます。

寿限無3は32367手を越えていますので、WindownNT でやる必要がありますが、寿限無2なら95/98でも大丈夫なはずです。
橋本孝治さん:
とにかく、明日ホームページを更新して大々的に出題したいと思います。 この会議室に来ている皆さんも、下記の URL にアクセスしてどんどん解答をお寄せ下さい。

URL: http://www.netlaputa.ne.jp/~k_7ro

寿限無2
加藤徹作 「寿限無2」 ばか詰 38889手

豊聰さん:
しかし、この会議室が、いきなり 「寿限無3」 の新発表の場となったことに驚いています。

励棋が10001手までしか用意していなかった時代に、詰工房で伺ったときに 「寿限無2」 と 「寿限無3」 の存在を教えて頂きました。 取り敢えず、60001手まで対応できるように改造し、 見かけ上の単なる繰り返し棋譜を作ってテストは完了した後で、 折角作ったのだが達成感が無いとこぼしたところ、 「寿限無2」 と 「寿限無3」 の図と手順をメールして頂きました。 (作った甲斐があったと喜んでいます。)

今の励棋は Lite でさえも、 ハードディスクさえ許せば1億手でも処理できるようになっています。 おもちゃ箱IIの第50番はどんなに大きくても大丈夫です。 (^_^)
池田ママス&パパスさん:
ども > TETSU さん、掲載50回おめでとうございます \(^o^)/。
池田ママス&パパスさん:
私はリアルタイムで寿限無に触れている世代でして、その機構が面白くて何度も並べ直した (もちろん途中は端折ってますが (^^; ) のを覚えております。 どこからこんな発想が生まれるやら、と驚きでした。

さて 「寿限無3」 ですが、なぜ初形v53玉の形なのか、 と思ったら最終形との対比のためなんですね。 確か寿限無もそうだったような。 手順は7筋と5筋を越えるところがポイントのようですね。

# 何とか単純な式で手数があらわせないか、とちょっとやってみたんですが、 歩稼ぎの枚数や歩の戻りが不規則だったりしてなかなか難しいようです。 今4筋まで来たんですが ・・・ 。
池田ママス&パパスさん:
う〜んと。 最初の 「87→88」 の時だけは持ち歩 「4歩」 で良いのでは?。
Yossy さん:
「寿限無3」、盤に並べる余裕がないので、印象だけ述べさせていただきます。

なるほど! 一歩入手の機構が複雑化して手数がのびたんですね! この機構のための空間の確保、難しくなかったですか? 作図上、どのあたりにご苦心があったのか、教えていただけるとうれしいです。
Yossy さん:
TETSU シリーズ、解答を出したりさぼったり (ほとんどさぼり?) でしたが、 楽しませていただきました。 どうもありがとうございました。 ちょっと淋しいですが、またおもしろい作品を見せていただけることを期待しております。
波崎黒生さん:
50回達成! おめでとうございます。 あらゆるジャンルに精通した TETSU さんならではの 「快挙!」 です。
波崎黒生さん:
当初、ばか詰の超長手数ということと出題図を見ても全く見当がつかなかったので 「お呼びでない」 でしたが、次の大ヒントで思い切って (?) 盤に並べてみました。
Yossy さん 『 なるほど!一歩入手の機構が複雑化して手数がのびたんですね! 』
歩合が出来るのは一箇所だけ、ここに他の合駒をさせたら? いましたいました、スミッコの方に。 ここまで分かってから取り組んだのに、ナカナカ ・・・・ 玉が囲いの外に出たら戻れなかったり、歩を突いたり打ったりしても永久ループになったりと。

仕組みに気付いた時は 「ヒエー!」 でした。 これは大発明ですね! 当時の結果稿を見てみたい。

はじめから再帰を実現しようとして創作したのですか? 将棋世界なんかに詰上り図を並べて出題したら愉快でしょうね。
波崎黒生さん:
詰パラの例に習って私もお祝いの詰将棋を創ってみました。 あっ、笑わないで下さいね、これでも何年か振りの 「新作」 です。

波崎黒生さん作
波崎黒生さん作

あんこうさん:
波崎黒生 さん、こんにちは。 笑ってあげたいのですが、紛れらしい紛れの全部を洗ったあとで解けたとあっては、 泣き笑いするしかありません (^^;
波崎黒生さん:
あんこうさん、こんにちは。 段位認定のクロナマです。 豪華メンバーを従え、2年続けてトリを務めたもんね。 (^^;

初手の紛れが殆ど詰みそうだったでしょう? 「寿限無」 を解いたあと (他の人のコメントを見ると私の解は回り道でしたが ・・・・ )、 それに似せようとして始めました。

玉を囲いの外に出す → 香を入手する → 玉を元の位置に戻してからドタマに香をグッサッ! (下品な表現やな〜)

出来たのが詰将棋とは呼べないシロモノだったので (ストーリーが単純過ぎる ・・・・ ) 色々いじったら 「寿限無」 と少し離れてしまいました。 そしてこの図に決めた時には何と外が明るくなっていました。 (;_;)  (しみじみ) 顔の割にドタマがブァッカやな〜
あんこうさん:
5手目が妙手、10分で初段。 うん、この基準なら初段確保 (^^)
波崎黒生さん:
51手詰で3段やから、10分で5級、が妥当思いますけど ....
あんこうさん:
トホホ (;_;) 5級になってしまった。 せめて1級で妥協しません?
Ura さん:
風の噂では、改良が進んでいるとは聞いていたのですが、ここまで凄いとは、恐ろしい。 玉方の駒の前面を歩下げ機構、背面を歩獲得機構と将棋盤を十二分に使いきった、 素晴らしい出来栄えです。
Ura さん:
1歩獲得する手数は完全数の28手と思いきや2手短いものがありました。 初形の金の位置に惑わされてしまいました。 香を入手するにも惰性で72でやってしまいました。

歩下げ作品には手数を数えるのが、ややこしいものがありますが、 「寿限無」 機構の手数を数えるのは、そんなに難しくないのでした。 ヒントがてらに、、、

  a  4筋の歩を1段下げる
  b  3筋の歩を1段下げる
  c  2筋の歩を1段下げる
  d  1筋の歩を1段下げる
  e  1筋の香を玉方に
  f  収束          = 13

  A  8,6筋の歩を全部下げる = 152+152+150=150+154+150
  B  8,6,4筋の歩を全部下げる
  C  8,6,4,3筋の歩を全部下げる
  D  8,6,4,3,2筋の歩を全部下げる
  E  8,6,4,3,2,1筋の歩を全部下げる

という記号で表すと

  B = A+a+A+a+A
  C = B+b+B+b+B
  D = C+c+C+c+C
  E = D+d+D+d+D = 49718

となり、めでたく

  E+e+f = 49909

となりました。

これだけ、長いと RSK Packer では手順は読み込めないでしょう。
64Kの壁があったような。
あんこうさん:
Ura さん 『 香を入手するにも惰性で72でやってしまいました。 』
ええっ (@@)  ほ〜ら、TETSU さん。 やっぱり検証しておかないといけない。 てっきり72のつもりでしたよ、私も (^^;  63香は二歩じゃないではありませぬか。
Ura さん 『 E+e+f = 49909 となりました。 』
おお、つじつまが合ってる。
鳥本敦史さん:
12香が54に移動するだけでこれだけの手順。唖然としますね。

これで「おもちゃ箱」全問制覇です。
楽しくてうれしくなってしまう趣向作、論理的でうまくできている短編、曲者の大道棋 といろいろな詰将棋を楽しむことができました。
会議室の方々との会話も面白かったです。

LINE

9番会議室のみなさん、長い間 TETSU シリーズにおつきあいいただき、 本当にありがとうございました。

また面白い問題ができましたら出題することもあると思いますので、 そのときはまたよろしくお願いいたします。

LINE

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木目1