「解答:TETSU-No.44」 SOFTV3 9−3028 1999年2月6日 |
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▲7九飛 ▽6九金 ▲5八角 ▽同 玉
▲4七角成 ▽同 玉 ▲5七金 ▽3六玉
▲7六飛 まで9手94角も同飛、59金も同飛、99の飛車が縦横によく効いています。 初手79飛は、このどちらかの効きを消そうという狙い。
・同飛なら、94角、39玉、29金。
・同金なら、58角、同玉、59金。
・69銀合 (飛金の合は品切れ) も、58角、同玉、59金。あれ、5手詰かな? と思いきや、69金入! という手がありました。 同飛なら同飛成で、58に効いてくるので詰みません。 でも、この手で攻方の飛車も縦に効くようになったので、 角を2枚捨てて玉を引き寄せ、最後は76飛でぴったり詰みました。
原図 (下図) には5手目と7手目の手順前後がありました。 波崎黒生さんの指摘。 ありがとうございました。
▲4七馬 ▽4九玉 ▲7九飛 ▽6九金
▲5九金 ▽同 金 ▲5八馬 ▽同 玉
▲5九銀 ▽4九玉 ▲5八銀 ▽同 玉
▲5九金 ▽6七玉 ▲5六角成 まで15手
- 首猛夫さん: (原図への感想)
- あまりの忙しさに、解答出す予定はなかったのだけど。 3−7手目の素晴らしい手順に驚いてついつい解答を出してしまうはめに ・・ 。 何とも奇跡的な手順ですねこれは。 特に7手目がすごい、久しぶりに鳥肌の立つ短編でしたね。
これは絶対にパラかどこかに出すべきだと思いますよ。 大道棋教室でも取り上げたいけれど、紛れが命と云うのでもないし、 普通作として賞の対象になる作品と思います。 解いていない方はぜひ解かれることをお勧めします。
出題から1時間もたっていない素早い感想。 忙しい中解いていただき、ありがとうございます。 ネタ切れで、あわてて作ったせいか、手順前後があって残念。
- 波崎黒生さん:
- 紛れは少なくなりましたが、こちらの方がイイ思います。 正直言って原図の方は収束冗長だし ・・・・ 何よりも全部の駒が働いているのが美しいです。 特に44玉は、「これしかない」 という感じになりました。
3手目と5手目は珍しい、何と表現するのでしょう。 駒の置き換え?
笑ってしまったのは最終手です。 78金の独り言 「オレ、イイことしたつもりなのに ・・・・ 」 こういう味は大好きです。 バカ詰に応用出来そう?
もともと、このぐらいの手数でまとめたかったのですが、 最初はこの手順が思い付きませんでした。 黒生さんの指摘のおかげです。
最後は3手収束ですが、序と対応しているので、これでいいか、と。
- 池田ママス&パパスさん:
- これは図巧32番と同じ構想ですね (^^) 。 角 (8番) や香 (25番) や飛 (62番) は良く見るような気がしますが、 この局のアレンジはあまり見たことがないように思います。 また、初手一発ではなく、2手目の受けで作品価値が上がったように思います。
# 構想型短編としては良い出来だと思います。
さすが、よく御存じですね。 この筋で2手目の受けを成立させることができるんじゃないかと思って1局作ってみました。
- 池田ママス&パパスさん: (原図への感想)
- 手順前後には気が付きませんでした (^^; 。 5手目金打ちが限定できればうまい手順だと思うのですが ・・・ 。
# 私もクロナマさんと同じく修正図の方が好きかな。
TETSU も全然気がつかなかった。 でもそのおかげで修正図ができたのでラッキーでした。
- 三角淳さん:
- 今回の作品ですが、2手目何ともいえない最高の手触り。 手順の構成や初形のバランスも理想的で、自分もこんな作品を作ってみたいと思わせる名作。 (ちょっと誉めすぎ?)
ところで元ネタの図巧32番ですが、私の不勉強でどんな作品か知りません。 正解発表の時にでも御教示頂ければ幸いです。 (やっぱり図巧は全局目を通しておくぺきなのかなあ ・・ 。)
三角さんの作品は狙いを素直に表現したものが多くて、TETSU 好みの作風。 遠慮せずにどんどん作ってください。
図巧32番は、こんな作品です (早詰あり)。
参考図 図巧32番
▲26銀 ▽同飛 ▲27桂打 ▽同飛生 ▲同桂 ▽26玉
▲17金 ▽同玉 ▲18歩 ▽同玉 ▲28金 ▽19玉
▲59飛 ▽同と ▲18金 ▽同玉 ▲19金 ▽27玉
▲28金 ▽26玉 ▲37馬 ▽25玉 ▲34銀左 ▽24玉
▲15馬 ▽同玉 ▲14銀成 ▽同玉 ▲23銀打 ▽24玉
▲25金 ▽13玉 ▲14金 まで33手
図巧の作品は TETSU も有名な作品しか知りませんが、 最近、門脇さんの 「詰むや詰まざるや」 をエイっと開いて、 でてきた問題を鑑賞するという、横着なことをやっています。 気軽でおすすめ。
- Ura さん:
- 99飛車がよく効いていますので、焦点の飛車打ちは見えるところです。 取れる飛車を取らないで69金と滑り込むのが良い味ですね。 金が出払っているので間駒に金が打てない訳でした。 玉方の十字飛車を止めたと思ったら、 いつのまにか攻方の飛車が十字に使えるとはうまく出来ているものです。
こういった滑り込みは、質駒の逃げでたんなる2手伸ばしという案で表現したりすると、 誤解者が出たりして面白いかもしれません。
詰工房で見てもらったら、金合で詰まないと悩んでいた人もいましたが、 25金の意味に気付いてニッコリ。 攻方の十字飛車は、暗算で詰めていると、案外読みにくいかもしれません。
単なる2手延ばしって、なんか、意味のない手を指して、って看寿に怒られそうですね。
- 鳥本敦史さん:
- 序の濃密な攻防に加えて角二枚きれいに捨てての詰め上がりはうまい。
解いていただいたみなさん、ありがとうございました。
また、次の No.45 でお楽しみください。
本局、詰棋めいと第26号でも出題しました。 そのときいただいた感想です。
解説は安江久男さんです。
- 作者:
- 図巧32番から発想した作品。 初手の限定打に対する応手が狙いの一手
参考図
参考図は図巧32番の13手目。 以下同と、18金、同玉、19金が作意。 ところが同とのところ49とと捨てる変同(但し別詰がある)があります。
この変化を作意に、短編らしい工夫を凝らしたのが本局ということになります。
69となら捨てやすく69金とは捨てにくいのが人の常、 ここもまた工夫のあらわれで、2手目うかうか同金とした方はまだまだ作者への信頼が足りない?
- 福島竜胆さん:
- 69金につきるけど、苦心の配置で実現。
- 阿部健治さん:
- 79飛に69金の手ざわりは最高。
- 磯田征一さん:
- やっと見つけた79飛で5手詰にしていたが、 変同あり変長ありなのでおかしいと思って69金に気がついた。 作者を信用してよかった。
- 今川健一さん:
- 79飛打も妙手なら69金の移動合も解答者にとって嫌らしい好手。 25と27の金が、と金では駄目な所以。
- おかもとさん:
- 2手目が強烈。 あとは流れた感じだが、飛車浮きまでの詰めあがりも悪くない。
- 金子恒男さん:
- バラバラのようで妙な79飛でいつの間にか連結。 短手数の中に驚くような手。
- 北村憲一さん:
- 双玉でなければ成立しない手順。
- 久後生歩さん:
- 初手にビックリ。
- 里見良幸さん:
- 玉方69金の防ぎは絶妙。
- 田口正明さん:
- 94角成ができない! そのための44玉と金打合防ぎの2枚金が最後に生きた。
- 千葉肇さん:
- 合駒にもっと骨があるかと思ったが、意外に短いのにびっくり。
- 天津包子さん:
- 2手目がミソ。 収束合駒取っても出来そう。
- 橋本哲さん:
- 創作初心者の頃を思い出した。 似たような構図をいじっていたことがあったような・・・。
- 橋本守正さん:
- 移動金合が可愛らしい作。
- 平井正敏さん:
- 79飛の限定に対し、69金の移動合。 ここが見せ場。 44玉の意味がわからなかったが、逆王手とは。
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