福島竜胆のとっておき裏話(4)


大道棋のお兄さん達の棋力は大した事はありません。
せいぜい町道場の2,3段がいいとこで、詰将棋になるともっと駄目。
香・銀・金問題を何題か知っている程度でしょう。
当然ですが、今これを読んでいる貴方のほうがはるかに詳しい。

ところが阿部重治郎さんの場合はちょっと違います。

詰パラにも何回か登場されているように、いわゆる「詰将棋作家」なのですが、現在83歳の阿部さん、パラの初入選はいつだったのでしょうか?

手元の資料を見てみると、「昭和25年詰将棋パラダイス創刊号研究科(大道棋)初入選」とあります。私の生まれる前の話だ。

創刊号だからこれ以上早い初入選は無いですよね。
勿論今もお元気で、時々創作もされているとのこと。

それでは最近?(9年前)の作品をご紹介しましょう。



そもそも大道棋なるものは、町往くシロウト相手の商売。
それを詰将棋の最高頭脳が集結する「全国大会」で店開きしてもらおう、
というのだから、随分乱暴なお願いをしてしまいました。

でもいいんです。ドンドン挑戦してもらって、じゃんじゃん景品を持って帰ってもらって、大道棋を楽しんでもらうのが目的なんですから。

それでは「挑戦の仕方」を説明します。

目の前に名札と同じサイズのカードを用意しますので、これに名札と同じ名前を書いて阿部さんに渡すだけ。これがいわばお金の代わりです。

見事正解なら景品を、失敗したら・・・フフフ、秘密です。

ね! 怖いこと無いでしょ。


大会サブプロデューサー  福島竜胆