H12年詰将棋全国大会リポート


 去る7月22日、静岡で詰将棋全国大会が開催された。その時の様子を筆者の視点から簡単に振り返ってみたい。

 その前に、大会直前の20日にあった詰工房での出来事から書き始めよう。この日は作品集「夢銀河」が完成したこともあって盛り上がる。手前ミソになるが、「夢銀河」は、よい意味で「欲張り」な本だと思う。とにかく内容の充実ぶりは凄い。今回の全国大会は主に詰工房メンバーがスタッフとして働くので、大会の下準備や打ち合わせにも皆さん余念がない。筆者は雑用係に近いので気楽といえば気楽な立場だが。特に事務局長の福島さんの熱意は並々ならぬものがあり、今回の大会は特に盛り上がりそうだと思った。この日は筆者は2次会のあと普通に帰ってしまったが、その後さらに飲んだ人も結構いたようだった。このエネルギーは凄い。

 翌日の21日、新幹線で静岡へ。静岡駅に到着後、宿泊先のホテルの場所が分からず、しばし松坂屋の周りをウロウロ。(後で聞いた話では、もっと凄い事をやらかした人もいたようだが(^^)。) 5時過ぎにホテルにたどり着くと、ロビーで金子さん、福島さん、柳田さん、田口さんなどがいるのを見つけて一安心。その後ロビーで少し休憩。阿部健治さんと少しお話ができた。夕食会では大ベテラン組と若手組でなぜかテーブルが2つにきれいに分かれていた。夜はスタッフのメンバーらが十数人ほど一室に集まって盛り上がる。某氏がAVを見ていたのには閉口したが・・・。

 22日、いよいよ大会当日。起きてみると、同室の全君がひどい二日酔いのようだが、大丈夫だろうか。会場のグランシップへ向かい、設営準備。人も少しずつ集まり始めた。そこへ、縫田さんが何と彼女を連れて(!!)現れたのには皆ビックリ。特に原田さんはしきりにうらやましがっておられた。しばらくして開会。偉い方の挨拶の後、看寿賞の発表。今年はスクリーン上に受賞作の手順が映し出され、柳田さんの解説付きという豪華版。受賞者で大会不参加の方が多かったのが残念だが、来られた方では御子息同伴の相馬康幸氏が印象的だった。その後全国大会10回参加者表彰(高坂氏と関氏だったか)、加藤さんによる詰将棋HP探訪の後、三谷さんの歌う「WONDER PARADISE」。これが実に素晴らしかった。そのとき買った歌のテープは今でも時々聴いて楽しんでいる。ここまでが第一部。

 続いて第二部。筆者はこの日はずっと受付をやっていたが、途中で何かやけに疲れたなあと思っていたが、後で考えたら昼食をとるのをすっかり忘れていた。同じような人も結構いたかも知れない。第二部の初めは、コンピューター対人間の将棋対局。人間側の対局者は全君。この対局が予想外に長引き(そうなると必然的に後のイベントの時間が足りなくなる)、福島さんや清水さんは気が気でない様子。結局最後は全君の頓死で幕。とりあえず笑いが取れて帳尻は合った(?)。次に、クイズ「詰将棋ファン100人に聞きました」。清水さんの2年越しの企画。こちらも大成功。「好きな詰作家は?」という問題で、某有名作家の名前を答えて×になった時には場内大爆笑。次に恒例の一人一言。何故か回ってくる順番が最後の方だったので、緊張していて誰が何を言ったか残念ながら殆ど覚えていない。筆者は「看寿賞の読者推薦投票で2年続けて適中賞を頂いたので、少しは作品を見る目ができてきたのかな云々(後略)。」とコメント。これが後の伏線になるとはその時は予想もしなかった。その後記念撮影をして、会場の後片付けの後、舞台を1階のカフェに移して懇親会。

 懇親会ではいろんな方とお話する。堀切良太氏の創作ノートには好作がギッシリ埋まっていた。あれは本当に凄い。平井孝雄氏は筆者と今村修さんを勘違いしておられたようだ。何でだろう? あと、某氏にからまれたり(?)もしたっけ。途中で握り詰の優秀作発表があった。入賞は相馬康幸氏、千々岩倫太郎氏、近藤真一氏。何と筆者が投票した3作とピッタリ同じで、適中賞で一万円貰って仰天した。しばらくしてから、詰将棋ビンゴ。2人1組で詰将棋を解きながらビンゴを狙うもので、福島・柳田コンビなどという凄い強力コンビもあった。筆者は藤沢さんとペアを組む。この時たまたまシラフだったのが幸いしてか何とか時間内にクリアできた。他にもいろいろあったが、大会は大成功に終わった。

 全国大会への参加はまだ2回目だが、今回は特に良かったと思う。皆さんお疲れ様でした。(ちなみに、筆者は帰ってきた翌日に休む間もなく大学の追試が・・・(涙)。)

(完)


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