木目1

  第7章 ノコギリ趣向(8)
龍ノコ その1
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馬と同様に、龍によるノコギリ趣向(龍ノコ)も作られています。
本作、持駒は双方なし、19手。

くるくる No.198

棋譜ファイル(柿木将棋kif形式)

くるくるNo.198

龍ノコの例題にTETSUが今回作成したものです。

後手は持駒なしなので、19龍とすれば21玉と逃げる一手(22玉は23桂成)。 続けて28龍にまた11玉と逃げますが、17龍で龍が二つ前に進めます。 続けて15龍、13龍と玉に近づきましょう。

  19龍、21玉、28龍、11玉、
  17龍、21玉、26龍、11玉、
  15龍、21玉、24龍、11玉、
  13龍、21玉、

ノコギリの刃のように龍が近づくので、この趣向を龍ノコと呼びます。 本作では近づくだけですが、遠ざかる動きも可能で、往復する作品もたくさん作られています。

さて、22龍とこれ以上近づくと取られるし、23龍では11玉で千日手になりそう。 13まで近づいた意味を考えると、32馬!以下の収束が見えてきます。

  32馬、同玉、23龍、31玉、43桂不成 まで19手

龍ノコは、龍の軌跡が非限定になったり迂回手順が発生することが多いのですが、本作では36角の配置により龍の軌跡を限定しました。

木目1