木目1

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第6章 合しながら (13)
桂合しながら その6
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真ん中の配置がいかにも趣向詰で楽しくなりますね。すぐに桂打は逃げられるので事前準備を。53手。

くるくる No.173

オリジナルの作品を鑑賞する

事前準備でと金ベルトで一往復。ここから、メインの趣向が始まります。狙いは4段目の銀を全部どけて、飛車の横利きを通すこと。

まずは35桂、同銀で一枚移動。続いて45香。これも同銀だと、桂を使わずに2枚目の銀もどけた形になるので、早く詰みます。44桂合が最強の抵抗。香合は83まで送って84香ですし、ほかの合は取って打って詰み。同香、同銀、35桂、同銀となって、ようやく銀を5段目にどけることができました。

あとは、42と右、43玉とすれば、一路寄った形ですから、また45桂以下同じ手順が繰り返せます。
銀を全部どければ、83玉に84飛が可能となり収束します。

「La打−同Lb−Lc−Ld合−同Lc−同Lb−Le打−同Lb−Lf−玉」型のL駒がたくさん登場するちょっと複雑なパターンの送り趣向でした。

オリジナルの作品は、銀を全部どけたあと、さらに銀を戻しながら追い戻す2往復の趣向詰です。香が降ってくるイメージは題名の「唐崎の夜雨」にぴったりですね。

小峰耕希さん:
今朝解図してみました。
脳内が完全にフェアリーモードになっているので、長編趣向が解けるかどうか心配でしたが、最初から桂合が出て来るように手順を組み立てれば良かったので、何とか解けました。
趣向手順も一方通行ではなく、1回戻さなければ詰まない等、小技が効いていると感じました。

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