木目1

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第3章 王様の一人旅 (1)
Ga−玉−Gb−玉 その1
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これまで取り上げてきた趣向は、すべて、1サイクルごとに少しずつ玉が移動する「移動趣向」の仲間です。 趣向詰には、移動趣向のほかに、ノコギリ趣向、はがし趣向、持駒変換趣向などさまざまな趣向があります。 「くるくるおもちゃ箱」でもいずれ紹介していきたいと思いますが、移動趣向もいろいろと展開できますので、 もうしばらく移動趣向の仲間を紹介しましょう。 先に、ほかにどんな趣向があるか知りたーい、というせっかちなあなたは、 「趣向詰の分類」をごらんください。

第1章で金追い(送り)、第2章で他の駒の追い(送り)趣向を紹介してきました。 これらの趣向はすべて G駒(L駒)の王手+玉の移動 の2手の繰り返し手順になっています。 (G駒、L駒などの意味が分からない方はこちらで復習してね)

パターンを整理すると、表のようになります。 本章ではこれらのパターンを組み合わせた趣向詰を紹介します。 移動趣向でも、玉方の他の駒が登場する趣向もありますが、本章の趣向詰は1章、2章と同じく王様の一人旅です。

追いユニット G駒で追う G−玉
G−玉−G−玉
G/G−玉
G/L−玉
送りユニット L駒で送る L−玉
L−玉−L−玉
L/G−玉
L/L−玉
打送りユニット 持駒で送る L打−玉
L打−玉−L−玉
捨送りユニット L駒を捨てて送る L−同玉
L−玉−L−同玉
L/G−同玉
L/L−同玉
打捨送りユニット 持駒を捨てて送る L打−同玉
L打−玉−L−同玉

まず最初は「Ga−玉−Gb−玉」のパターンから。 これは二枚のG駒、GaとGbで追いかける趣向です。

No.61は、二枚のG駒が両方共桂馬です。 共同して追いかける関係で、二枚のG駒は同種のことが多いのです。

くるくる No.61

オリジナルの作品を鑑賞する

二枚の桂馬が競争しているようにピョンピョン跳ねていきます。 「二桂詰」と呼ばれていますが、まるでカエルのレースですね。

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