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第1章 金追いアラカルト (24) 表紙に戻る
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第1章では、金追い、金送りの基本的な型を紹介してきました。 次の章に移る前に、これまでの話をまとめておきましょう。

  1. 追い(送り)趣向の中で、複数のサイクルにまたがって同一の駒が使われるとき、 この駒を グローバル駒(G駒) と呼ぶ。 また、各サイクルごとに別の(同種の)駒が使われるとき、この駒を ローカル駒(L駒) と呼ぶ。

  2. 1サイクルごとに玉位置がずれていく趣向を 移動趣向 と総称する。 そのうち、G駒のみで追う趣向(「G−玉」型等)を、追い趣向、 L駒の王手が入る趣向(「L−玉」型等)を、送り趣向 と呼ぶ。

  3. 金で追う同じ型の趣向でも、玉の移動方向や王手をかける方向で多くの種類がある。 例えば、

    • 「G−玉」型の金追い趣向は11通り
    • 「L−玉」型・「L−同玉」型の金送り趣向は33通り
    • 「L打−玉」型・「L打−同玉」型の金送り趣向は18通り

    ある。

  4. 金追いでは、移動方向をサイクル毎に変えることもできる。 玉の奇跡がノコギリ状になる場合をとくに 金ノコ趣向 と呼ぶ。

  5. 「L−玉」型、「L−同玉」型の金送りの特別な場合として、成を利用した送り趣向がある。

  6. 特殊な型として、空王手による追い趣向がある(「G/L−玉」型等)。

1章で紹介した作品の型を整理しておきます。

作品番号 趣向の型 備考
1〜11 G−玉 金追い
12〜15 G−玉 金ノコ
16〜18 L−玉 金(と金)送り
19 L打−玉 金打による送り
20 L打−同玉 金打捨による送り 
21 L−同玉 歩成捨による送り
22 G/L−玉 空王手型の金追い
23 G−玉 金追いと龍追いの融合

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