木目1

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龍鋸趣向作品全集 木挽唄集
龍ノコの定義

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馬ノコの場合と違って、龍ノコについては厳密な定義が難しい面がある。 例えば、(合駒がないことを利用して)龍による追い回しを行ったような場合でも、 追い方によっては龍の軌跡が鋸状になっているケースも考えられるからだ (同様の問題がより一層大きいのが、銀ノコの場合である。 私には、どこまでを銀ノコと呼ぶべきなのか、今でも良く分からない・・・)。 ここでは、今までの慣習に基づき、これらもすべて龍ノコに含めている。 この結果、一応、以下のような原則に基づいて、龍ノコ作品を集めたこととなった。

  1. 龍ノコの軌跡が縦または横のもの。 合駒を利用した、斜め方向のものは含めない。
  2. 龍が鋸状に移動するマスの数が四マスを越える(一般型の龍ノコの場合、手数として8手以上になる)もの。

2については、収集に際して、多少甘くなっている部分もあることを了解されたい。 これは、龍ノコの持つ最大の特徴(かつ欠点)である“鋸の目の粗さ”によるものだ。 一般型龍ノコでは、移動マスが四つということは、盤のほぼ半分を横断することになってしまう。 作品によっては、それだけの舞台を確保できるとは限らない場合もあるため、作意手順を並べた中で、 作者が龍ノコを目指したと思われる場合は、極力救うようにしたためである。

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