2九玉・攻方持駒:角金3銀3桂4香歩5

岡村孝雄

作意手順

 1八銀  同 玉  2七銀  同 玉  3九桂  2八玉  3八金  同 玉 
 4七角  3七玉  4九桂  4六玉  5八桂  5五玉  6五金  4四玉 
 4五歩  5三玉  5四歩  4二玉  3四桂  5一玉  5三香  6一玉 
 5二香成 7一玉  7二歩  8一玉  8二歩  9一玉  9二歩  8二玉 
 7三銀  9三玉  8四金  9二玉  6四金  9一玉  82銀成  同 玉 
 73金右  9一玉  92角成  同 玉  83金直  9一玉  82金右まで47手詰。

「おもちゃ箱」に寄せて

『おもちゃ箱』で裸玉の持駒最多記録として登録していただいたのを機に、「1八玉・角金3銀2桂4香歩5」(岡村孝雄、詰パラ2002.11.)を2手逆算できないかどうかを改めて検証しました。「1九玉・角2金2銀3桂2歩」で示唆した二段途中裸玉の序奏は、本図でも成立しているようです。ただ、初手角打ちの紛れだけでなく3七・4七・1九で別の裸玉にする筋もあるため、検討はかなり難航しました。

鑑賞する上でも、序盤そのものや玉方の自陣での収束に意外性を与えるという意味でこの2手はプラスの価値を持つと思います。

なお、3手目以降の変化・紛れ・キズについては、「1八玉・角金3銀2桂4香歩5」を参照してください。

キズなど

変化手順

紛れ手順