作品投稿用ドラフト

岡村孝雄

作意手順

A2七銀 イ同 玉  3九桂 ロ3七玉 B4七飛 ハ3八玉  
C4九銀 ニ3九玉 D9三角  2九玉 E3八銀 ホ同 玉  
 4八角成 2九玉  3八角  1八玉  1九香  同 玉  
 3七馬 ヘ2八飛合F同 馬  同 玉 G2三飛  3八玉  
 2七飛成 3九玉  3七飛 ト4九玉  3八龍  5九玉  
 5七飛  6九玉 H5八龍  7九玉  7七飛  8九玉  
I7八龍  9九玉  9七飛まで39手詰。

キズなど

後者については、本作自体の検討だけでなく過去の裸玉のキズ等と比較したほか、会合で他の方に見て頂くなど慎重に吟味し、「作品として鑑賞して頂くには十分」と判断した。
本手順が不変であること、作意順・非限定順とも七段飛・八段龍の追い手順(それ以外の詰め手順も存在しない)であり感覚的に迂回手順に近いこと、比較的明瞭に独立した収束部と見なせることによる。

コメント

初型裸玉、2手経過で途中裸玉。20手経過で飛角図式、24手経過で飛一色図式、詰め上がりは攻駒2枚……と、肩書きにこと欠かない。
47飛以降、19に追い込む中盤の手順には詰将棋らしさがあるし、最後の飛龍追い趣向も看寿の裸玉の現代版のような彩りを添えていると思う。
収束の大きなキズには今でも迷うが、まずはこの手順と途中図を、詰将棋を愛する人に伝えたい。

変化手順(簡略版)

☆1行13字詰めで記述。

イ28玉は73角、27玉、37飛、
 28玉、19銀以下。
ロ16玉は43角、26玉、48角で
 37金合は23飛以下。
 37飛合は27飛以下。
 37他合は25飛以下。
ロ26玉は53角、37玉、47飛、
 38玉、49銀、39玉、17角成、
 28歩合、93角、29玉、38銀、
 19玉、49飛、29銀合、28馬、
 同玉、39角成以下。
ロ36玉は27角、46玉、43飛、
 56玉、47飛成で
 65玉は76銀、同玉、79香、
 77桂合、同龍、85玉、67角、
 95玉、75龍以下。
 66玉は48角、65玉、66銀、
 74玉、75銀、83玉、85香、
 84歩合、同香、93玉、94歩
 以下。
ロ28玉は17角、37玉、47飛、
 38玉、49銀、29玉、27飛、
 28歩合、38角、18玉、27飛、
 18玉、19歩以下。
ロ38玉は83角、49玉、69飛、
 59合、27角以下。
 4手目の変化は多岐だが、
 すべて31手以内で詰む。
ハ36玉は14角以下。
ハ26玉は53角以下。
ニ29玉は38角、18玉、63角、
 27桂合、同角成、19玉、37
 馬、28歩合、同馬、同玉、
 27飛、18玉、19歩以下。
ホ19玉は37角、28銀合、49飛、
 18玉、19香以下。
ヘ28金合は同馬、同玉、29金。
ト48玉は38飛以下。

紛れ手順

☆1行13字詰めで記述。

A38・48飛は28歩合以下逃れ。
A19銀・香は同玉、39飛、29
 銀合以下逃れ。
B57飛は48玉以下逃れ。
C49角は29玉、38銀、19玉、
 73角、28歩合、同角成、同
 玉、27飛、39玉以下逃れ。
 (48に利きがない)
C27銀・27角・16角は29玉以
 下逃れ。
D17角は28歩合以下逃れ。
E38角は18玉以下逃れ。(ニ
 29玉と異なり、角を93に手
 放している)
F49飛は18玉、27角、17玉、
 28馬、同玉以下逃れ。
G以遠打。21・22でも良い。
HI67飛・87飛以下1筋方面
 に追うのも可。

変化手順