木目1

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44 詰将棋コーナー(11)
カピタン第13号(解答は第15号)より
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カピタン第13号より天竺詰の協力詰を紹介。
天竺詰とは「玉(王)は王手をかけられたとき、王手をかけた駒の性能に変る」ルール。 両王手のときは両方の駒の性能を合わせ持つ。 後に創始者により鏡詰と改称されている。
このルールの下で双方協力して3手で詰めよ、という問題。
3手ながら半数の誤無解を出した難問。 初見の方はしばし考えられたし。
なお、本局では最後無駄合しかできない局面(いわゆるすかし詰)は、詰上りとしている。

詰コ No.11 出口信男 天竺協力詰3手

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本作、実に難解だったらしく、3手の表示があるにもかかわらず、半数の誤無解が出た。

井上順一さん:
どうやっても3手では詰まないと思ったが・・・。 自玉で角に間接的にヒモをつけ、しかも合駒を効かなくしている。 初手の成・生の非限定は惜しいが作者の構想に拍手。

この詰上り−−一見詰んでいるようには見えない。 しかし、55同玉または15玉(33玉は角の性能になっている)とすると、31飛で王手がかかり、 35玉==>飛となって玉を取られてしまう。 また44合としても、同角、同龍で35玉==>龍となって玉を取られる。 24玉では、35玉は玉+飛の性能になるので、もちろん取られる。

飛角図式の初形に成・不成の限定(協力詰では後手の成は妙手)をおりこみ、天竺協力詰の古典として残る作品かもしれない。

花沢正純さん:
アイデア賞! 3手のヒントがなかったら随分と手古ずった事でしょう。

55角、44飛成、33玉などと玉を取ってしまった人が数人。 これはルール違反である。

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