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4 カピタン創刊記念対局 カピタン第2号より |
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カピタン創刊を記念して、下記のメンバーによって相談衝立将棋が行われました。 先手は蒲池名人と1回生の有望新人後藤氏、後手の若島氏は将棋でも強豪として知られています。 原氏は第1期棋聖戦では惜しくも蒲池氏に敗れましたが、最近めきめき力をつけているなかなかの実力者。 それぞれ独自の棋風を持っているので、どうなるか楽しみです。 | ||
7月4日 於京都大学将棋部 |
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▲76歩 |
△34歩 |
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先手は桂跳から7筋を狙う作戦。 後手は大胆にも敵の飛頭に狙いをつけました。
先手、73歩と成りこんだとたんに27の歩を取られ、58飛と逃げます。
向い飛車の可能性が高いのでしかたないところです。 双方と金を動かさず、先手は5筋の歩をのばし、後手は玉を左に移します。 ここで例えば38と〜49との攻めは、48金または48玉と受けられていることが多いのでやりにくいのです。 先手は5筋の歩をのばしますが、ここで当然とはいえ、続けて突いていくのは良い手です。 序盤の7筋、2筋の歩突きも同様ですが、手をあけると逆に取られる可能性が増すので一直線にいくのが手筋です。 |
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53▲同 桂成・金 |
53△77歩 |
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先手はと金で成桂にヒモをつけ52歩から51歩成〜61と〜71と、と駒を取りに行きましたが、これは緩手でした。 玉は左翼にいる公算が強いのですから53で取れた金は右金と思うべきです。 後手は77歩から78歩生(手筋)と行き、何も取れないので自陣に手を戻しました。 ここで57歩も考えられますが、58歩で何も取れなければ多分王手になって取られてしまいますから、やりにくい手です。 次の62龍(王手)を一発で取ったのは53に最後に来た駒が飛車と予想できるとはいえお見事でした。 先手やや優勢と思える局面でしたが、これで逆転した感じです。 |
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62▲72と |
△72飛 ・歩 |
72とを取ったのは7筋から攻めるつもりなので偶然でしょう。
先手、23歩〜22歩成(王手)としましたが、これはまずい攻めでした。
これに対し
次の24歩は読まれてしまいました。
25歩は23歩もあるので受けにくいとみた手ですが、後手は手勝ちと見て攻めに転じました。 あとは後手の鮮やかな寄せを見るだけです。 |
柿木義一さんの Kifu for Java を使わせていただいています
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