木目1

大道棋名作三十局選(30) 表紙に戻る
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第30番 大和敏雄作(詰パラ306号)

最後は大道棋創作の大家、大和敏雄氏。

初手から82銀、92玉、65馬が誘い手で、これは74歩突きの逆王手を用意しています。 その裏をかく84銀から65馬が正解(これに74歩なら93飛〜73銀成以下)で、 81玉の逆王手には返す刀で93銀成の開き王手、これにも83桂の逆王手とまるでサーカスのような展開。 読むほどにワクワク、ゾクゾク、これぞまさに大道棋です。

左を睨んでいた馬が右に走り、玉方も飛合で抵抗しますが、角も奪って巧妙な収束。

星の数ほどある大道棋の中でも、上位に入る傑作です。

木目1