木目1

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大道棋名作三十局選(28) 表紙に戻る
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第28番 作者不明(奇策縦横489番)

3手目にA74角と飛車を取れば、どうやったって詰みそうな形ですが、以下83桂合、同角成、93飛、72玉 (紛れ図)となり、

a 73飛成は95香と玉の素抜き
b 63歩成は82玉、73と、93玉・・・
c 84桂は82玉、91飛成、同玉、94香、82玉、93香成、73玉・・・
d 73銀成は81玉、91飛成、同玉、83桂、92玉、94香、93歩・・・

で、いずれも際どいが詰みません。

正解は香を奪い、飛車を捨ててから74角と出る手。 83桂合の逆王手はバッサリと切り、85飛にも84桂の捨合(これを省いて92玉では逆に84桂で早い) がありますが、この桂二枚を活用して収束します。

紛れが一杯の、いかにも大道棋らしい一局です。

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