木目1

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大道棋名作三十局選(19) 表紙に戻る
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第19番 形幅清作(奇策縦横57番)

加藤徹「好形にもかかわらず、脊尾弐レベル35で一時間以上かかる超難解作」

とにかく手が広くて読みを絞るのが大変。 難解な手がというのでなく、どれもこれも詰みそうだが中々詰まないので困惑してしまいます。

途中図(35手目65桂の局面)から64玉と逃げるのもややこしい。 イ 64玉は73角、54玉、53桂成、45玉、55龍、34玉、43銀不成、23玉、25龍、24歩、34銀成以下という詰み。

大道棋を研究していると、大駒二枚とか三枚で何もない空間を追いまわす順が頻繁に出てきます。 本局も途中図からちょっと攻めが細くなりますが、53桂成〜55龍〜53角といった詰将棋らしい手順で追いこみます。

ただ、収束でA43銀成・・・でも詰むのが惜しい。 まあ、そこに行くまでが大変な作品なので、途中図辺りまでが勝負!といったところでしょうか。

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