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双子問題コレクション(54) |
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鳥本敦史 29手 詰パラ 2005年4月 |
鳥本敦史 43手 おもちゃ箱 2006年4月 |
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(a)は54歩、(b)は53歩。 この違いは87の角の移動に関係してくる。 すなわち、54歩型だと54角とできるが43角とは行けない。 53歩型だと、43角とは行けるが、54角は同歩と取られてしまう。 かくして、(a)(b)は初手から全く異なる手順になる。 形が少し重いが、微妙な配置の違いで異なる手順を成立させているのはおもしろい。 (b)は53歩を74歩にしても同じ手順が成立するが、双子問題としては53歩の方が良い。 ちなみに、53歩も54歩も置かないと、54角も43角もできるのだが、歩が入手できない。 そのため、(a)(b)の詰筋とも成立せず、不詰になる。 この「いろいろな手順で詰みそうで僅かに詰まない」図が大道詰将棋の創作では貴重で、配置を少し変えることでいくつもの問題を生成できる可能性が高いのである。 |