木目1

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6月の問題(研究コース)
ドキドキ No.80 解答
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出題時のコメント:

研究コースは対戦はできないので、受方の手もちゃんと考えてね。
本格的な金問題。27手。43歩は手順限定用の駒で、実戦では不要かも。

LINE

金問題は入り口が一つしかないので読みやすいのですが、本局はその改良型で、初手73馬もあるため、読みにくくなっています。

96金、84玉、87香、86飛合、85金、同飛、同金、同玉、86飛、75玉と定跡通り追って、 64馬で詰みというのは流石にアマい(94飛が効いてます)ですが、 79香から87馬とかいろいろあって、簡単にはあきらめられません。

73馬には84飛の移動合。 同馬、同玉に74飛、93玉、94金、82玉、83金、同玉、87香で詰んだかと思いきや、84歩の捨合で逃れ。

正解は73馬、84飛寄、同馬、同玉にすぐ87香。 合駒はあるし、逃げる手はあるしで、やりにくい手です。 86中合または85に銀角以外の合なら74飛〜94香で簡単。 85銀(角)合は同香以下早いので、結局逃げるしかないことが分かります。 73玉は一見広そうですが、74歩と馬筋を通されて簡単なので、正解は93玉。

ここで95香も有望そうですが、わずかに詰みません(89歩はこの順を防ぐための配置)。
取れないのを見越して94金。 82玉に勢いで83金とか行くと71玉で、81飛も62玉と逃げられて「お客さん惜しかったね」。 じつはホントに惜しかったんです。 83金でなく、12飛!と打てれば、あとは手順の詰。 94金捨てから飛の最遠打と、大道棋らしからぬ妙手が飛び出すおもしろい問題でした。

それでは、みなさんの感想を。 解答到着順です。

谷口翔太さん:
94金打、と12飛打、は教えてもらいました。
12飛打は、飛の最遠打の妙手だそうです。
お爺ちゃんは89歩の意味を考えて, 95香打の余詰防止で、ないと余詰発生。
「そちらの手順も面白い。」と云っています。

おじいさん・お孫さんの連合軍は強力ですね (^^;

涼秋さん:
初手9六金から飛車合筋の新パターンと思い込み,かなり時間を使ってしまいました。
作意は玉のカニ歩きが面白いですね。
神無七郎さん:
飛中合の筋が詰まないので仕方なく73馬から読んでみたら、習いある飛の最遠打が出てきてびっくり。 43歩はできればない方がいいなぁ。
鳥本敦史さん:
4三歩の意味がわからなかったのですが「1二飛」に限定するためなのですね。

43歩はなくても12飛は成立します。 ただ、12飛に81玉の方が長くなって手順が乱れるため、今回の出題では混乱を避けるために追加しました。

鳥本敦史さん:
詰将棋に関してはつい最近興味を持ったばかり(指将棋専門でした)なので 「おもちゃ箱」などでいろいろな詰将棋を見ていずれは創作してみたいとも思っています。
今後とも面白い詰将棋に期待しています。 更新など大変だと思いますが頑張ってください。

ありがとうございます。 詰将棋のあるホームページはたくさんありますので、いろいろお楽しみください。

岡村孝雄さん:
4手経過した局面が広く感じられ、持駒豊富でもあまり自信はなかった。
94金〜12飛で捕まっているとは・・・。
坂田真保さん:
あまり合駒を読まなくていいので、意外と簡単でした.
ところで、8九歩は何の為でしょうか?

余詰防止の駒です。 あまり置きたくない駒ですが・・・

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