出題時のコメント：

実戦コースと５２香のあるなしのそっくりさん。
どう手順が変わるのか、ご研究ください。 本局も収束乱れあり。　２９手

実戦コースから５２香をとった形。 ５２香がないので、実戦コースの構想は使えないし、８６銀型なので肩慣らしコースの手順もだめ。 じゃあ、どうするんだ？

香歩問題の常識は６３桂、７２歩、８３桂の３つの手順。 本局はそのいずれでもない、第４の手順です。

「７２金」。 初手一発ですが、そのあともなかなか詰まないので、やりにくい手です。 同玉、６３歩成、同竜、同桂成と清算した状態では、自信が持てない形。 しかし、二枚飛車は強く、金気なしでも案外つかまります。 ６３歩成に逃げる順もちょっとやっかい。 分岐棋譜で手順を示しましたのでご研究ください。

それでは、みなさんの感想を。 解答到着順です。

こんさん：

72金の筋は以前かなり悩んだ事もあって、発見は楽でした。 しかし、巧くまとまる物ですね。

涼秋さん：

この形で初手からの金捨てには驚き（おもちゃ箱にも無かった）。 駒一枚の違いでこれだけ手順が異なる，大道棋の凄さを改めて感じました。

神無七郎さん：

Ｎｏ．６３の紛れ筋としてこの手順を読んだので、すぐに72金は分かりました。 変化読みは少し面倒でしたが。