木目1

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9月の研究問題(実戦コース)
ドキドキ No.60 解答
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出題時のコメント:

塚本さんが創作した新類型をTETSUが大道棋風に改作した問題です。 27手

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銀が動けば空き王手になる形。 14銀や34銀では軽く11玉とかわされてアウト。 36銀と桂を入手すれば、11玉には23桂がありますから、合駒しなければなりません。

23合は、同銀成、11玉、12全、同玉、23馬以下
24合は、同香、同角、32馬以下
25合、同香、24合でも同香、同角、32馬以下

なんか詰んでそうですね。手を出して見ますか。

大道棋屋「さあ、どうぞ」
<36銀>(さあ、どうだ)
「こりゃ、やられたかな。ちょっと抵抗してみますか」<25桂合>
(うん? 取ればいいよな)<同香>
「この際だから、角も差し上げましょう」<24角上>
(何だ、この手は??)<同香>
<33玉>
(あれ、逃げられそう)<55角>(44合なら23馬だ)
<24玉>
「あれえ、おかしいな」
「惜しかったね、お客さん」

というわけで、36銀には25桂、同香、24角で逃れ。 16銀でも25桂(歩)合、同香、24角で逃れます。 それでは正解は・・・32馬!

指してしまえば、あとは難しくないのですが、この形ではやはり銀の空き王手に目が行きますね。

それでは、みなさんの感想を。 解答到着順です。

涼秋さん:
解けてしまえば,何故銀を動かす手から考えたかと思いますが,そうさせる所が大道棋風の改作なのですね。 1四銀はうっかり3四銀として解答する所でした。

25手目は34銀でも詰むので、どちらでも正解です。

こんさん:
36桂はなくともこの手順は成立。 こういう紛れのための駒配置は過剰包装、土産物の底上げパッケージのようで嫌いです。 36桂がなくても十分できている作品と思います。

大道棋は、本手順よりむしろ誘い手の比重が大きいので、本手順に関係ない配置もしばしば現れます。

神無七郎さん:
作者の意図通り(?)初手36銀の紛れに嵌りました。 収束の31ともちょっと気が利いています。
岡村孝雄さん:
初手に銀を開く手にしばし誘われていました。 そこを抜ければ、六段目の駒のおかげで4手目や8手目桂合の変化は読みやすいかなと思います。

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