香歩問題の詰め筋は、72歩、63桂、83桂の3つ。
42玉がいるので、普通の受けとは少し違うところがでてきます。
a)72歩、81玉、85香 −− これには84桂合、同香、83金合が定跡で逃れ。
b)63桂、81玉、85香 −− 持駒に歩が2枚あるときは83銀合。
本局は77香があるので、71桂成、同玉、83金と追撃できますが、73銀引と97角の逆王手で失敗。
c)83桂、81玉、82歩、92玉、95香 −− 普通は93角合〜92角合(92桂合)。
42玉があるときは、93香合〜92飛合もあります。
うっかり81歩成とすると、92飛で42玉を取られて失敗。
正解はcの83桂。
角が1枚しかないので角角合はできず、角桂合は81歩成〜72金で早いので、香飛合。
でも、87金がいるので、上部に追い出せば簡単です。
香飛合の練習問題として出題したのですが、みなさん「42玉なら香飛合」と分かっている強豪ぞろいで、
「もっと粘りを」という評が多かった。 もっとも、「91飛で千日手」と即断した方はちょっと苦戦したかも。
No.4も42玉型ですが、どうでしょうか。
それではみなさんの感想を。 解答到着順です。
- 神無七郎さん:
- 双玉だから香飛の合駒だろうと見当をつけたら、
あっさり詰んでしまったので、却って不安になりました。
慎重に角桂合等の変化も確認してやっとOK。
うーん、やっぱりドキドキするなぁ。
# 土曜日は毎回夜更かしの癖が付きそう・・・
3連続でトップ解答。 なにしろ出題から1時間後にはメールが来ている!
- こんさんさん:
- 今回は初形から香飛合いと決めつけてほかの紛れを考えなかったので割と楽でした。
63歩は紛れ用の配置でしょうか。
2段玉による香飛合は若島さんの作品が第1号と思います。
最近縫田さんが32玉型でこの順で逃れる作品を発表して、
更に私が42玉型の香飛合の作品を2題発表している
(全作品 No.188、No.189)
ので、この形の香飛合も有名になってしまったかな。
- ミーナさん:
- 定番の香歩問題ですね。
97角と42玉から、角角合はなく、飛合が予想できます。
素直に合駒を調べていったらあっさり詰んでしまって、おかしいと思ったのですが、どうやら作意でしょうか。
初手63桂から入ると開王手の筋ではまり。
もうちょっと粘ってみたいですね。
前回はうっかりしている間に出題が終わっていて、せっかくの力作に解答を欠席してすみませんでした。
ここはサイクルが早いのですねえ。
ちょっとあっさり過ぎましたか。
毎週出題したいと思いますので、よろしくお願いします。
- 須藤大輔さん:
- とりあえず全ての紛れをきっかり読まされました。
というのも、2回目の93香に対して91飛で千日手と思い込んだのがその理由。
あきらめてシラミツブシで、素直に取ればよいことを発見できました。
その2回目の93香合は銀や角でもよい?? 作意選定にも悩まされました(^^;
この形で初手82金というのもありそうですね。
2回目の93香合は銀や角でも同香以下同手数ですが、91飛以下でも詰みます。
そして、解答者はこの手順を1回目の合駒のとき読んでいるので、
大道棋屋さんは少しでも紛れる香合を選択します。
香歩問題で初手82金というのは、持駒香香の問題では例がありますが、非常に少なく、
実現できたらおもしろいですね。
- 大崎さん:
- はじめに考えた手がずばり83桂生。
しかし、94香 93香で、以下 91飛 同玉 93香生 92飛の千日手で逃れだと想いこみ、結局初手72歩も63桂生も読むはめになりました。
どうやら、83桂生が作意らしいと思ってからも、へんてこな収束に手間どりましたが。。。
- 加登屋さん:
- …締切12時間前に思い出し、慌てて飛び起きて解答を書きました。
…盲盤という条件下では解くのが辛い作品(但し、深く読んでません)でしたが、
香歩の基本形+87金配置に大感謝ですね。
…42玉の存在が面倒でもあり、合駒を解り易くしてくれているのかな?
- 糟谷祐介さん:
- 今回は易しくてすぐに解けました。 前回の反動でしょうか?合駒が次から次と出て来て一瞬たりとも気をゆるせない展開ですが、何かイマイチでした。
この感想も前回の反動?
解答の方は、今回も全員正解。 大道棋屋泣かせの人が多いです (^^;
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