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王手回数の記録に続いて、応手回数の記録を紹介します。 王手回数と同じく、次の二種類の項目をたてます。 ・ある駒種の応手回数の合計 ・1枚の駒の応手回数 まずは前者の合計の記録から。 |
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◇歩の応手71回 橋本孝治「ミクロコスモス」 「詰将棋探検隊」 1995年12月 原図 詰パラ 1986年6月 ◇香の応手73回 添川公司「明日香」 近代将棋 2002年12月 ◇桂の応手54回 橋本孝治「ミクロコスモス」 「詰将棋探検隊」 1995年12月 原図 詰パラ 1986年6月 ◇銀の応手33回 志駒屋十政「メタ土竜」 詰パラ 1993年10月 注)現在では、やよい「曼珠沙華」 53回が記録 ◇金の応手71回 添川公司「明日香」 近代将棋 2002年12月 参考記録 金の応手153回 森長宏明「万里の駒」(早詰) ◇角の応手42回 山崎隆「石神井川」 詰パラ 1979年5月 注)現在では添川公司 「風の谷」 44回が記録 ◇飛の応手94回 山本昭一「メタ新世界」 詰パラ 1982年7月 ◇と金の応手28回 添川公司「明日香」 近代将棋 2002年12月 参考記録 と金の応手38回 河原泰之「I'll be back」(早詰) 注)現在では吉田京平 53回が記録 ◇馬の応手15回 上田吉一「モビール」 近代将棋 1979年10月 注)現在では馬屋原剛 >吉田京平 31回が記録 ◇龍の応手19回 相馬康幸「夕凪」 相馬康幸Collection No.81 原図 近代将棋1987年8月 ほとんどが有名な大作ですが、その中から相馬康幸さんの「夕凪」を紹介します。 |
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◇龍の応手19回 相馬康幸「夕凪」 相馬康幸Collection No.81 原図 近代将棋1987年8月 金ベルトで左に追って86歩、同龍。右で16歩、同龍。左で88香、86歩、同香、同龍。右で16歩、同龍。左で87龍、86歩、84全、75玉、76歩、同龍。という要領で、受方の龍を左右に振りながら攻方の龍を一つずつ右にずらして行く趣向 37龍のあと、26歩、同龍、同龍で収束に入り283手詰。 |
続いて1枚の駒の応手回数の記録。 歩香桂は前にしか進めないので、王手のときと同じく、理論上9回、9回、5回が最大です。 | |
◇1枚の歩の応手6回 TETSU おもちゃ箱 2002年9月 注)現在では菅野哲郎 7回が記録 ◇1枚の香の応手6回 岩田俊二 おもちゃ箱 2006年12月 注)現在では金少桂 8回が記録 ◇1枚の桂の応手5回 岸原秀行 詰パラ 1994年7月 ◇1枚の銀の応手21回 上田吉一「モザイク」 詰パラ 1975年3月 注)現在ではやよい「曼珠沙華」 27回が記録 ◇1枚の金の応手17回 橋本孝治・大村昌彦・平井慎二合作 近代将棋 1990年6月 注)現在では山崎健 「アンフィスバエナU」 39回が記録 ◇1枚の角の応手11回 上田吉一 詰パラ 1969年11月 参考記録 1枚の角の応手18回 添川公司 詰パラ 1988年7月(早詰) 注)現在では添川公司 18回(上記の修正図)が記録 ◇1枚の飛の応手43回 橋本孝治「イオニゼーション」 「饗宴」 1990年1月 原図 近代将棋 1985年12月 ◇1枚のと金の応手24回 山崎隆「赤兎馬」 詰パラ 1979年7月 参考記録 1枚のと金の応手29回 河原泰之「I'll be back」(早詰) 注)現在では吉田京平 32回が記録 ◇1枚の馬の応手15回 上田吉一「モビール」 近代将棋 1979年10月 注)現在では馬屋原剛 >吉田京平 31回が記録 ◇1枚の龍の応手19回 相馬康幸「夕凪」 相馬康幸Collection No.81 原図 近代将棋1987年8月 こちらも有名な作品が多いので、ここでは、1枚の桂の応手回数の理論上の限界を達成した岸原秀行さんの作品を紹介します。 |
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◇1枚の桂の応手5回 岸原秀行 詰パラ 1994年7月 14金、32玉、42竜、21玉、31と、同馬、11香成、同玉、31竜、21桂、 22角、12玉、13金、同桂、11角成、23玉、33馬、14玉、15歩、同金、 同馬、同玉、35竜、25角、26金、14玉、25金、同桂、15歩、同玉、 26角、16玉、17金、同桂生、15竜、27玉、29香、同桂成、28歩、同銀生、 37金以下63手 桂の4段跳ねはたくさんあるが、桂合からの4段跳ねは本局だけ。 |
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