2003.5.29

  塾生、模試受験者 & ご父母 様へ

 

模擬テストの活用について 〜〜私はこう考えています〜〜

きのぜみ 木下しげき

1、模擬テストの役割

 模擬テストには本来二つの役割がある。その1は現在の学力の到達度を測定するもの、その2は、その模擬テストで不出来の箇所を勉強する、つまりそれからの勉強のきっかけとするものである。学校模試は前者、塾模試は後者に比重があるのであろう。
 また、模擬テストや通信添削の問題はたいていの場合「予想正答率」に基づいて作問されているはずである。おそらく65〜70%に設定するのであるが塾で行う模擬テストの場合、広範囲なエリアを営業範囲とするテスト業者が作問するために都道府県によって使用教科書や周辺問題集が異なり、また進度が違うために生徒にとっては未知との遭遇になる場合もある。が、それはそれでいいのである。

2、塾の模擬テストの利用法

 どの試験でもそうであるが、自分の解るところを、ざっと済ませてハイ終わりとする生徒が多い。これでは、今現在の「表面的」な学力は測れようが、それ以上ではない。問題つまり勝負はそれからである。瞬時に思い浮かばないものを制限時間いっぱいまで集中することによって「背後」に隠れている能力を紡ぎ出すのである。それが、学力の伸長につながるのであり、同時に自己の能力の向上に資するのである。

3、事後処理

 模擬テストの点数などいかほどのものでもない。不出来であった箇所をきちんと認識しどこの辺りの知識の欠落のために出来なかったかを探り、教科書や参考書を引っぱり出して徹底的に調べて「満点答案」を作ることである。これは学校の定期テストにもそのまま当てはまることであろう。試験のこうした「利用」の手法を体得しておけば学校卒業後、資格試験を受ける際、職場での業務改善や企画案作成の際にきっと威力を発揮すると思う。
 最後の点は私以上に社会でご活躍のご父母の皆様には釈迦に説法でありましたね。


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