痔手術報告
手術関係ドキュメントリスト
20030921  
  午後2時に社会保険中央総合病院に到着。6階のナースステーションにいく。 看護婦にベッドに案内される。6人部屋。 荷物は結構多い。 寝巻き。下着。タオル。手ぬぐい。洗面道具は洗面器も。歯磨き関係はウォータジェット、歯ブラシ、細部歯ブラシ、歯磨き、コンクール(消毒薬)、歯茎の薬の大所帯。 スリッパ、めがねの予備など。そのほか、パソコン、デジカメ、ラジオ。それにブックオフで買っておいた本 江戸風流医学ばなし(堀和久)、海の街道上下(童門冬二)、事故調査(柳田邦男)
荷物写

右は、しばらくやっかいになるベッドしまわりだ。

ベッド上にるのは、貴重品をいれたハンドバッグ、ノート、ファイルフォルダー、本、ラジオなど。ガウンが点滴スタンドにかかっている。右にものいれが三段、その下は少し引っ込んでおり衣文かけが2つくらい入る。前に車がついたライテリングテーブルがあり、そこにパソコンがのっている。その後ろは引き出しで、かぎつきの貴重品いれがある。その下も収納となっている。写真には写っていないが、その手前にいすがあり、いすの座の下も簡単な収納となっている。ほぼ一坪ほどのスペースとなっている。

 それらをベッド脇の収納スペースに片付け、パジャマに着替えると、看護婦による入院オリエンテーションとなる。当日の午後からのスケジュール・・午後6時に夕飯ただしかゆ、その後午後7時に座薬レシカルボン二錠を入れることを指示される。 入院必須品のT字帯とガーゼは売店で売っており、女房が買ってくる。 油紙とガーゼで手術後に尻にあてるものを教わり、剃毛を施される。
痔手術入院セット 尻ナプキン
 シャワーの順番札がきて、シャワーに入る。よく尻を洗う。 4時ごろ、看護婦がきて7階の診察室に案内してくれる。22日の手術の3人一緒にいく。 夕食まで時間があり、flashの勉強をちょっとする。すぐに飽きて、談話室で本を読むがまた眠くなり、ベッドに戻りうとうとする。
 6時ごろ、おかゆと味噌汁、魚、おひたし、小エビの和え物の食事がでる。お茶はない。 食事のあと、飲み物を求め、売店に行こうとしたら、もうしまっているとのこと。 7時に座薬を2錠押し込む。あとは、30分後あたりに排便に行くだけのスケジュール。 午後10時消灯とのこと。 明朝は6:30にまた座薬を2錠挿入する。 手術はお昼近くらしい。

20030922

 

 6時前に目が覚める。座薬をいれる。10分もすると、便意を催すがしばらく我慢する。 挿入後30分にトイレにいく。すんなりと出た。朝食はないが水は飲めるので少し飲む。

 看護婦が来て9:30ごろだろうという。あとは待つだけ。動いてもいいので廊下を散策。 しかし、なかなか迎えに来ない。ようやく11:30ごろお出でくださいと呼び出しがかかる。歩いて3階の手術室にいく。パジャマを脱いで手術着に着替え手術室に入ると別の看護婦が迎える。誘導され待合室につくとすでに一人待っている。血圧脈拍を図り、食塩水の点滴を受ける。手術中の血圧低下?防止とのこと。
 ストレッチャーに患者が仰向けになり戻ってくる。先に待っているひとが手術室に向かう。また、一人これから手術を受ける人が隣に座り、点滴を受け始める。 手術を受けた人が押されて戻ってきていよいよ番が来た。
 歩いて手術室にはいると、医師2名、看護婦3名ぐらいが待機。中央のベッドに横になりえびの様に体を曲げると脊髄麻酔の注射。少し痛い。麻酔が利く前にということで、すばやくうつぶせなる。 手術台は折り曲がるようになっており、首のところで折れ、下半身が下になるように傾斜し全体が昇降できる。医者が、その曲げや傾斜、高さの調節を指示すると看護婦が手術台を操作する。足は暖かい感じで、まだ、動かせる。
 手術が始まったらしいが、当然痛みはない。時々、血圧計測用のバンドが締まるのは血圧を測りながら確認しているのだろう。しばらくたつと、看護婦が6分経過ですという。 多分、麻酔開始からの時間だろう。医者は話しながら施術しているが、結構笑い声も多い。うつぶせの視線には、首は動くが計器と看護婦の手ぐらいしか見えない。看護婦の手首に文字が書いてあるので、なにを書いてあるの?と聞くと、次の手術の時間という。
 そんなことをしていると、寺田さん手術は終わりました。きれいにできましたよ。との医者の声。ありがとうございましたと返事をする。多分10分ぐらいで全部終了したのだろう。看護婦がストレッチャーに仰向けに乗せる。こんどは下半身は麻酔で自分ではできない。
 仰向けになったときは、医者は、隣の手術室に移動するところだ。 看護婦に押され、ストレッチャーで移動。天井しか見えない。看護婦に、天井画でも書いてもらうといいと思うけど。などと言っているうちに、さっきの待合室につく。
 手術を終えた患者が2名、ストレッチャーに乗っており、引き取りを待っている。 そのうち、番が来て手術室から出ることになる。大きな窓があり、そこにストレッチャーを横付けすると、窓に仕掛けたスライド板がストレッチャーと患者である私の間に差し込まれる。その板に乗り、窓を外側に移動すると、病室にいくストレッチャーが待機。 今度は、板がひかれて、そちらに乗り移る。
  病室まで送られ、ベッドに安着となる。12時ちょとすぎ。まだ足はしびれている。 痛みはないが、すこし、けつに違和感がある。 麻酔がさめるまで約2時間とのこと。 眠ろうとしたが眠れないので、江戸風流医学ばなし を読む。江戸時代の医学?を中心とした、世相や小話などを書いてあるのだが、文献にもよくあたり結構面白い。江戸時代の痔は?と思って全部読みとうしたが、江戸時代の痔の話はなかったのがちょっと残念。
 麻酔は、末端から抜けてくるようだ。まず、足にしびれる感じが戻り、動かせるようになった。下腹部は触っても感じなし。お腹がすいてたが、3時ごろようやく軽食。ジュースにビスケットと果物?物忘れが早い。 そのころ、ようやく麻酔が抜けてくると尿意を催す。手術当日はベッドで安静とのことで尿瓶にとる。200cc。朝から飲み物なしなのに多いのは、点滴のせい。 体を動かしていないので、眠れない。夕食まで本を読むことにした。 本ばかり読んでもられないので、ラジオに切り替えると、新閣僚の記者会見の模様。これがいい子守唄となり、うとうとと眠る。
 担当医が来る。本日の治療の説明ということ。肛門は3つの弁でできているのは、オリエンテーションでもらった資料にあったが、その3つとも痔核を切除。そのほかポリープを一箇所切除したとある。痔核の切除のあとは、輪ゴムで閉じてあると書いてある。
手術結果
 入院診療計画書はすでにもらってあるが、印刷物で、入院日をいれて8日となっている。これにサインしてコピーをもらう。 外が暗くなり夕食かなと思っていると、女房が来る。いろいろ差し入れ、ヨーグルトアガリスク、葡萄。すぐに夕食が来る。おかゆ、味噌汁、魚の煮物、おひたし、メロン。O氏が来る。病院は知らせたが、時期は教えなかったにもかかわらず、ばれた見たい。 食事は全部食べ、葡萄とヨーグルトも採る。
 夕食後は、またやることもない。本とラジオですごす。なにしろ、ベッドから離れられないので、暇つぶしができない。 10時消灯であわてて照明を消す。 それでもすぐに寝たみたい。夜回りの看護婦が回ってきたときに目が覚める。どうですか?ときかれてので、便意があるいうと、車椅子を持ってきてくれ、たった10mの便所まで運んでくれる。便座に座る前にお尻にあてたガーゼと脱脂綿をとる。また、越中ふんどしで、これらを抑えているので、それもとる。 便意と思って楽しみにしたが、ガスが出て本物は出ない。 また、ガーゼ、越中ふんどし、パンツの順にはいて、車椅子でベッドに戻り寝た。
20030923  
 朝はまだ暗いうちに目が覚める。便意と尿意があるので、歩いて便所にいく。 座ったが、小便が出て、ガスのみで終わる。ガーゼは取り替える。 時間があるのでしょうがなく髭剃りをする。 ラジオを聴いていると、うとうととする。
 朝食は、パン(バター・ジャム)ミルク、スクランブルエッグ、白菜とベーコンの煮物。食べ終わってから、ヨーグルトを食べる。 食事はベッドに運ばれるが、終わると自分で食器ストレッチャーまで下げる。
  少し便意があるような気がするので、トイレに行くがやはりガスと尿のみ。尿はしっかり出るが戻ってくると、まだ尿意があるような気がする。 10時の診察には自分で歩いていく。たくさん待っている。よびこまれて横になり医者が診てきれいにできています。とのこと。T字帯(いわゆる越中ふんどし)は、もういいですねと看護婦。

 エレベータで地下の売店にいき、むぎ茶を買う。ついでに1階を探検。ここには喫茶室があって営業していた。祭日なので非常口から出ると入院患者が陽だまりにたむろしている。携帯は、ここまでくれば使える。メールを確認。未読ばっかりだが、ほとんどスパンメール。 ベッドに戻り、日誌を書く。

 昼飯前に女房が来る。トマト、アサリの佃煮、シラスが差し入れ。おかゆの昼飯。かつお煮魚、おひたし、味噌汁、小鉢は葡萄。差し入れと一緒に食べる。 女房は外へ昼飯にいく。ようやく待望の便意を催してきたので、トイレにいく。トイレでは座る前にお尻につけたガーゼパットを外す必要がある。
 いよいよ開通の儀式だ。あまりいきむのは当然良くない。かるく押し出す感じで出す。出ているようなつっかえているような感じ。痛みはあまり大きくなく、ほんのちょっと出た感じがした。また次の塊が出ようとしている。これもゆっくり押し出す。なんだか今までより細く感じる。それでもいわゆる糞切れしたみたい。 少しお尻を持ち上げ確認すると、なんと20cmぐらいの糞とその半分ぐらいのが2つ便器にあり、排便成功となる。
 紙で拭うとすんなり拭える。しかしまだ血は滲んでいる。当然ウォッシュレットなのでお湯であらう。いつもは拭くのだが看護婦の指示通り、温風で乾かそうとしたが、途中から温風が熱風にかわったのでストップし、拭くのではなく滲みとる感じで穴周辺の清潔を保つ。 新しいガーゼセット(尻ナプキン)に、テープをつけ装着するが背中にテープをつけないとならないので、結構難しい。
  入院前の排便は、いきむと太く長いのがどんどん出る感じがしたが、これは昨日切除した痔核が外に出るのでそう感じたのだろう。しかしそのときは糞切れはよくなかった。手術後の実感は穴の穴(けつのあな)が小さくなったかもしれないが、しまりが良くなり、フンギレがよくなったということか。 まずは、外に出た痔核を手で押し込む作業がなくなったのは大変いいことだ。
 女房が戻ってきたので、排便成功の報告をする。そして大きさや感じを報告したがあまり聞きたくない様子。 一緒に、偵察しておいた1階の喫茶店にいき、コーヒーを飲む。 分かれて部屋に戻り、背もたれがある談話室で読書を約1時間。
 ベッドに戻るとO氏が昨日に続いてきていた。また、喫茶室にいきコーヒーを飲む。戻って風呂の順番を申し込んでおく。
  夕食はまたかゆ。鶏と野菜のソテー、味噌汁、漬物、青野菜の和え物。佃煮とシラスをかゆに入れて食べる。トマトをクォータ切る。完食する。
断熱食事ユニット
断熱蓋 断熱盆
 薬は5種類毎食後だ。風呂の順番を見に行くとまだ3人残っているので日誌を書き出したら寺田さん、お風呂です。と風呂札を持ってくる。これを入り口にかけ風呂に入るのだ。 風呂に入る前にトイレにいき、先ほどよりスムーズに排便する。今回も形もよく固さも適当だった。風呂で頭体を、そして尻はいたわりながら洗い、風呂桶にじっくりつかる。いい気持ちだ。
  時間つぶしにパソコンゲームをしていると、10時になってしまった。まだ、眠くないので談話室に行ったがここも照明が消えており、スタッフに聞いたが照明をつけるのはできないとのこと。そこで、本が読めそうな明るさのところを探したが、なかなか見つからない。それでも、1階の緊急外来入り口にベンチがあり明かりもあるのを発見。 談話室にあった文芸春秋を持参でそちらに移動。そろそろ眠くなったので、小便をしてベッドに戻る。横になったが腸が蠕動する音?がして、まもなくすると尿意を催す。 がまんしたが、たまらず40分程度たってからトイレへ。6人部屋であり、ちょっとした音でも同室者の眠りを妨げるので、用心しておりてスリッパをはく。単なる尿意だけかと思ったのだが、そんなことはなく、目分量で200cc程度は出たようだ。また音を立てないように静かに戻る。
 横になりしばらくするとまた腸が音を立てて動き、尿がたまってくる感じがする。こうなると、もう眠れない。だんだんと高まる尿意と闘っても、ついには負けてしまい、再度気を使いながらトイレに。今回の相当量が出る。 これだけ出したからもういいだろうと思っても、ベッドに戻るとまた同じ繰り返し。こんどはどの程度の尿がでるのか図ってみようと思い、尿瓶にとる。180cc。ベッドに戻る。またトイレに。こんどは150cc、ついでに時刻を見ると3時45分。体重を量ると62.1kgと水気がなくなる気がする。また同じことで、こんどは100cc。 ベッドに戻ると迷惑をかけそうなので、ガウンを持って談話室にいき、その椅子で転寝( ごろね)。すこし眠ったかなと思い目が覚めると、外は明るくなりつつある。5時ちょっとすぎ。 トイレにいく。150cc。ほんとうによく尿が出るものだ。
20030924  
 午前5時過ぎにベッドに戻り、毛布をかぶると、少し寝た感じがして7時ごろ目覚める。 トイレにいき計ると150cc。水を飲み今度は大便。便座に座ると便意で、すこし気張るとまずガスがかすかな音とともに放出される。少々痛みを伴いながら便が出て行くのが感じれらるが、昨日のように長い感じではなく、ぶつぶつの単位で排出される。 流す前に目視で確認。やはり昨日より小さい単位の便だった。
 朝食は、お茶から始まる。大きなやかんを持ったスタッフが、めいめいの湯のみにお茶を注ぐと次に食事となる。配膳ボックスは断熱ボックスで、ご飯、味噌汁、メインデッシュ、付け合せ、漬物のくぼみがある。断熱蓋をした状態でめいめいに配られる。 今日から普通食でおかゆは卒業。
 ミルク、塩しゃけと大根おろし、味噌汁、つけもの。ごはんにはふりかけがついていた。これにトマト、佃煮、シラスを足して食す。食後にヨーグルトを大匙5杯。 薬は毎食後5種類。これは湯のみのお茶で飲む。 歯を洗って、昨夜の寝不足を取り戻すべく目をつむる。 寺田さんの声で目を覚ます。保険証をもって入院手続きをしてくだいとのこと。9時少し過ぎ。1階で手続きをしたついでに、地下の売店で尻あてナプキン用の油紙とテープを購入。ガーゼはまだ在庫がある。戻ってナプキン作成の内職。
尻ナプキンできあがり
 10時から診察。診察室にいき順番を待つ。待っている人は20名ぐらい。 よこになりお尻を出して医者を待つ。患部を見て、非常にきれいに行っていますとのこと。昨夜の尿意の話をしたが、尿意便意がない人のほうが多いといわれただけ。昨夜看護婦は軟化剤の酸化マグネシウムを少なくすることも考えられますとはいったのだが。 便意を催す。今までよりすんなりと出る。やわらかい感じ。
  昼食は、ラーメン(焼豚2枚、卵半分)、薩摩芋の甘煮、ヨーグルト。 少々運動不足気味。歩くカッコウではない。パジャマとスリッパではまともに歩けない。女房が差し入れ。葡萄、ヨーグルト、アガリスク、野菜。 喫茶店でコーヒ。 トイレにいく。やわらかいので、尻に負担がかからず痛くない。 肛門の周りが少し痒くなってきた。傷がふさがりつつあるのだろう。
 夕食は、今回は汁気がない。そのかわり大根ときゅうりの和え物。鶏肉えび野菜の中華風煮つけ、漬物、グレープフルーツ。差し入れもたべ、のこさず。 薬を飲むのに、看護婦に相談。痛み止めはやめてみる。酸化マグネシウムも回数を少なくすることにした。 ベッドの傾斜ができるのを発見。本をよむのには頭をあげたほうが正解。
20090925  
  昨夜は、何回かおきたが、その後眠ることができた。 体温は測りましたか?の声で目が覚める。体温計は36.9度を指す。手術直後は、34.1度の低温だったが段々と体温はあがりつつあり、ここ2日ほどは36度を越えている。日常この体温だと、風邪を引いたとか頭がふらふらする状況だが、それはない。内臓の傷数箇所と闘っているので、発熱するのだろう。
 病院で用意する食事は通常とほぼ同様だろうし、差し入れの果物などをいれているので体重は変化しないだろうと思ったが、1kg以上体重は減っている。 朝食前の体重は、61.9kgだった。入院時は63.5程度だったと思われる。 朝食は、ご飯のほか、味噌汁、牛乳、ひじきと豆の煮物、さやえんどうの胡麻和え。 この朝食後の体重は62.9kg。朝食時の液体は、味噌汁200、ミルク200、薬用湯のみ200だから液体だけで600gはある。大体一食1kgとなる。

  9:30から診察、日曜日の退院とのこと。予定通り。疑問二つを聞く。傷跡を輪ゴムで縛ってあるのだが、それはどうするの?と聞くと、自然にはずれ便と一緒に排出されるとのこと。また、ポリープを切除しているがどうだったの?と聞くと、これは良性とのこと。

 退院後は、まだ座薬を入れておいてくれとのこと。 部屋に戻り、散歩のために外出許可を貰えないだろうか?とナースステーションに申し入れる。担当のナースが来て、手術後一週間は、いつなんどき、思わぬ出血があるかもしれないので、病院から出るのは駄目ですと、断られる。
 昼飯は、鳥、ごぼう、サトイモ、にんじん、こんにゃくの煮物。漬物。オレンジにご飯。差し入れのブロッコリー、アスパラ、葡萄、ヨーグルトも食す。 14時の定期診断。体温35.7度で元にもどった。多分、昼寝をしっかりしたからだろう。
 退院パンフレットをもらう。それによると、お尻ナプキンは退院後もありそうだ。 しばらくは、激しい運動や連続した座業は控えるように。また、刺激物も駄目とのこと。便はやわからず固からずに調整しなくてはならない。酒とゴルフは当分だめのようだ。両方とも座っている時間が長すぎる。 夕方、女房が来る。りんごの差し入れとケーキ二つ。結局ケーキは二つとも女房が食べる。
 夕食は、ご飯、味噌汁のほか、かつおの蒸したもの、ここでは魚には必ず大根おろしがついてくる。大根の煮つけとシラスの佃煮。いつものとおり、完食。そのあと、りんごとヨーグルトの定番。 薬は、昼は痛み止めと酸化マグネシウムを省き、夜は全薬を飲む。 だいたい、8時ぐらいになると、同室のかたがたは照明を消しているがそれでは早すぎるので、消灯の10時まで、本を読むことにしている。
20030926  
  寝ている途中で、尿意があるとおきるようにしているが、その頻度は少なくなってきた。揺れで目がさめる。大きな揺れではないが長い。これは結構大きな地震だと思いラジオのスイッチを入れる。
 北海道で震度6弱の地震とのこと。津波の予報もしている。 前の釧路沖地震で津波予報をやっていたが、日本領土であると主張している択捉・国後へ津波が想定されるのに、地図でも音声でもその想定を表現しなかった。そのあと、択捉で津波による被害が結構大きかったことが報じられた。・・そのあたりが宗男ハウスの遠因になったかも・・。今回もこの日本領土であると主張しているこの地域への津波予報は表現されなかったのだ。
そんなことを思いながらラジオを聴いていると、看護婦の朝の見回りがある。体温は、35.8度。夜は、36.9度だから幅が大きい。
 便意があるとすぐに行くことにしている。日常の大便時には、新聞を持ち込み読みながらの排泄となるが、ここでは排泄に集中するため、このようなものは持ち込まない。また、看護婦が見回りの時、排泄は何回でしたか?ときくので、しっかり覚えておかないとならない。
 今までやったことはないが、排泄量を調べようと思い、排泄前と排泄後の体重をここしばらく測定している。昨日の朝は、なんと500gの差があった。これは大便だけでなく小便も含んでいるが。 まだ、絞りだすのに力を入れる状態ではなく、便意があると便器にすわり、ほぼ自然に排出があるのを待つ状態だ。それでも、便の出だしは、若干肛門あたりに痛みを感じる。出だしも力をいれず、ゆっくりと出て行くのを待つ感じだ。 大便が出終わると、今度は小便がでる。いままで、これほど便の排出に気を使ったことがなかった。小便が先に出ることはあるにはあったが、それは、手術後初めての排出のときで、このときは、大便はしっかりと気張って排出した。
通常は便意が催すままにすると大便から排出され次に小便が出るようだ。ここしばらく研究テーマにしようかな。今回の排出は、大小あわせて400gだった。
  朝食がくる。ご飯、味噌汁、ミルク、きゅうりもみに、初めてだが納豆と焼き海苔がついた。納豆にはからしがついている。刺激物だがからしのない納豆なんか、なにかがないコーヒーで、しっかりとからしを練りこむ。
  10時に医者の診断がある。一階上の7階にいき、入り口で623の寺田です。というと中からはーいわかりました。との声がある。診察室の前の椅子は、あいているのだが座っていのは半分ぐらいで、あとは立って順番を待っている。肛門周辺を手術した人ばかりだ。
 呼ばれると、3番まである診察室の番号を言われる。カーテンで仕切られてた診察室へ入るとすぐにベッドに横になりお尻をむき出しにするかいなか、医者が入ってきて尻ナプキンをはがし、一瞥したかと思うと新しいナプキンをセットし、それで終わりだ。
 風呂は男性の番で、風呂場に室名が書いた申込書があり、そこに名前を記入しておいた。11:30ごろ、看護婦が男性入浴中と書いた木札を持ってきた。これを風呂のドアにかけてから風呂に入る。シャワーを浴び、全身をよく洗う。とくに手術後はしっかりと、そしてやさしく洗う。バスタブに足を伸ばして肩までつかり3分ほどつかる。 出ると、申込書の名前を線で消しドアの札を外しナースステーションに戻す。 外出はできないといわれたので、読書となる。談話室にある適当な本を持ってきてベッドで読む。
 すぐに昼食となる。昼食はパン、ジュース、サラダに焼き魚たぶんタラだと思う。食事前に便意を催したが、食事の後に行こうと思ったところ、食後に便意はどこかに消えうせておりトイレには行かない。
 午後、談話室にいくと、半村良のミステリーがおいてあった。あまり好きな作家ではないが、これを読むことにした。水増し文でかつ無理なストーリーとの感もあったが、これはこの作家の特徴だ。一応飽きずに最後まで読んだ。それを談話室に返しにいき、かるい本を見つけて読んでしばらくたったら、女房が談話室の前で呼んでいたすこし前に来たらしいが、ベッドにおらず探していたらしい。
 病院の食事が貧弱だからと、おかずや果物を差し入れ。病室で差し入れ食品を追加して食べているのは私だけだ。もっとも私は若い方だが。どうも我が家の食べ物が多すぎるというのが正解かもしれない。
 女房を送り、室に戻ると夕食。味噌汁がついていない。ご飯のほかは、とりの照り焼きにブロッコリー添え、塩こぶ、まぐろとねぎの味噌和えともう一品。それに差し入れの豆腐と野菜の煮物、バナナ、ぶどう、マスカットにヨーグルト。
 夕食前の病院の事務担当が来て、入院請求書を持ってくる。  

合計は、227,940円+16,960円で、健康保険の3割で、請求金額は 74,620円 とのこと。

診察料
3,500
     
投薬料
5,160
   
処置料
2,520
   
手術料
63,950
  医師2看護婦3に設備をいれたら安いと思う
検査料
1,500
   
入院料
150,860
227,940
68,380
一日2万弱。
 
食事療養費
16,960
16,960
6,240
23食。こんなものかも
 
74,620
これが患者負担金のこりは保険

 夕食後、排便する。大小あわせて400g。尻ナプキンは、まだ外せない。当初は外すと、血が付着していたが、だんだんと色が変わり、茶色から段々と色が薄くなってきている。また、最初はターゲットがうまくいかず、パンツまで汚れたことがあったが、最近はうまく真ん中にしるしがついている。

200309267  
 6時ごろ起床、途中で何回かおきて排尿するのはいつもと同じ。すぐに大便にいく。順調に排便される。排出のとき、少々痛いが徐々に痛さは軽くなってきている。拭うと便のほか、うすく血液らしきものがつく。尻あてナプキンを排便前に外すが、まだうすい茶色の浸出液がついている。今回の排便は400gだった。
 朝食は味噌汁、牛乳にインゲンと豚の煮物、アスパラ、ご飯にはふりかけがついていた。持ち込みのサラダ、佃煮、杏、葡萄をとり、最後にヨーグルトを食べる。
 10時の診察。尻ナプキンはいつごろ取れるだろうか?と聞いたところ、浸出液が出なくなった時と当たり前の答え。それなら私でも答えられる。あと一週間ぐらいかかりますかね?とカマをかけるとそうですねとあいまいな答え。尻ナプキンを用意するので大体の日数が知りたかったのだが、ここいらへんが医者がお客に向いていないと言われるゆえんか。
 ということで、ナプキンは大幅に不足しそう。売店でガーゼ、亜麻仁油紙、テープを購入する。レシートは一緒に買ったお茶とちゃんと分けてくれる。
 昼食がくる。ご飯に、豆腐の吸い物、カジキのから揚げレモン添え、とり、にんじん、ごぼうなどの煮物とあと一品。それに持ち込みのサラダとしょうが焼きのあと、バナナとヨーグルトを食す。昨日から、割り箸がなくなったので、食事はフォークで食べている。やはり箸のほうが食べやすい。箸はほぐすことができるが、フォークでは難しい。 昼は痛み止めとそのために飲む胃薬、そして便の軟化剤はやめている。抗生物質と整腸剤のみの飲薬となる。
 食事後に便意を催す。いつもの通り、座っていきまずで出す。拭う時にしっかりと見ると、便のみでもう血液らしきものはついていない。今回の排出量は400gだった。
 食事が来る寸前に女房と娘がくる。すこし荷物を持って帰ってもらうことにする。便意を催す。座ると結構大量に排出される。だが、拭うと血液が付着しており、まだまだの感だ。本日3回目の排便だ。軟化剤は減らしたほうがいいかもしれぬ。
 夕食は、おでんがメインディッシュ、鶯豆の煮物、グレープフルーツにご飯。持ち込みの豚のしょうが焼き、サラダ、バナナと杏を食べる。
20030928  
 退院の日となる。朝一番の大便は、6:00過ぎ。いつもの通りで、400g。
 朝食は、食パンにチーズ、バター、ジャムこれを共用部分にあるトースターで焼く。ミルクとスープとサラダをたべ、デザートにプラムと葡萄を食す。
 今一度、排便し、これを作っていると、看護婦が退院後の薬をもって来る。退院手続きの仕方を教わった。病院からの報告はこれで終了する。あとの完治までのレポートは、別途報告する。