川柳展望ネット句会 ’10年2月の入選句

課題「余る」15句(集句の約1割)を選ぶ互選 

獲得票数 13 12 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 0
句数 1 1 0 3 2 5 5 4 12 8 18 17 38 46 160
累計 1 2 2 5 7 12 17 21 33 41 59 76 114 160

入選4票以上の40句
集句33人 160句。

句の並べは順得票数・50音です
句番号は互選に使用した番号です

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入選 獲得
票数

番号
        句 作者名
入選 13 42 完璧に組み立てたのにネジ余る 早川トミジ
入選 12 44 基地用に余る島などない日本 加藤吉一
入選 10 52 合理化を遂げてニンゲンあり余る 飯島章友
入選 10 123 余ったらもらう袋を持ち歩く 橋倉久美子
入選 10 134 余りものに見えてはならぬプレゼント 三村 舞
入選 9 29 やや余るように集めておく会費 天根夢草
入選 9 144 余るのに貰ってしまうカレンダー  早川トミジ
入選 8 5 一把では足りず二把では余るおそうめん 天根夢草
入選 8 39 獲れすぎを涙で潰すトラクター 北田のりこ
入選 8 45 飢餓の子に見せてはならぬ廃棄食 風間なごみ
入選 8 57 司会者が困る余った持ち時間 吉崎柳歩
入選 7 11 お隣にあげる余った花の苗 あだち千花
入選 7 66 酒飲みのプライドがあり余らせぬ 吉崎柳歩
入選 7 81 身の丈に余る程ある欲の皮 辻内次根
入選 7 104 皮か具か余ってギョウザ出来上がる 高尾くみ子
入選 7 110 豊作の家庭菜園持て余す 毛利由美
入選 7 151 余分とは言えぬ滑走路の長さ 吉崎柳歩
入選 6 2 アスリート余分の肉はついてない あだち千花
入選 6 7 おせっかい余白に何か書きたがる 北田のりこ
入選 6 30 ラッピング余りものとは気づかせぬ 橋倉久美子
入選 6 98 当たっても余ると思う2億円 上山堅坊
入選 5 1 2で割れば 一つが余る ことがある 佐藤千四
入選 5 16 生命の保証はしない余命表 天根夢草
入選 5 19 とりあえずの場所で根を張る余り苗 北田のりこ
入選 5 46 求婚の男女余って結ばれず 奥 時雄
入選 5 73 乗り継ぎの余裕調べる時刻表 あだち千花
入選 5 99 日本製なのに袖丈余るシャツ 野邊富優葉
入選 5 128 余っても困る会計年度末 松谷大気
入選 5 129 余っても誰も下さらないお金 吉崎柳歩
入選 5 131 余ってるひとつに誰も手を出せぬ 高浜 勇
入選 5 132 余らないように考えながら墨を磨る 三村 舞
入選 5 146 余るほど獲るから資源枯渇する 早川トミジ
入選 5 157 良心の余り集める募金箱 加藤吉一
入選 4 25 フルムーン余熱で心地よい温さ 北田のりこ
入選 4 27 マニフェスト迷走振りが目に余る 山田こいし
入選 4 40 割り勘の余りを入れる瓶がある 吉崎柳歩
入選 4 50 減反を しても古米が 積みあがる 佐藤千四
入選 4 72 少々は余る程度にする会費 加藤吉一
入選 4 108 母豚の乳首が一つだけ余る 松谷大気
入選 4 119 有休をみんな余した壮年期 上山堅坊
入選 4 137 余り物とても気になるバイキング 奥 時雄
3 6 ウエストのゆるみ嬉しい一センチ 風間なごみ
3 9 お遍路の両手に余る花吹雪 多田誠子
3 10 お弁当用に少しは余らせる 橋倉久美子
3 24 ひとり者つづけて食べる余りもの 駒崎美津子
3 35 宴会の会費余らぬように飲む 松谷大気
3 38 花もよし葉桜もよし予後の杖 青木瑞枝
3 43 喜んでいいやワクチン余っても 高尾くみ子
3 48 血管が余ると困る外科手術 松谷大気
3 54 宰相の母の楽しみ取り上げる 奥 時雄
3 85 裾上げの確認示す余り布 山口久実子
3 86 成人式子どもっぽさが目に余り 毛利由美
3 88 惜しみなく 与えてもまだ母の愛 佐藤千四
3 90 切れ目なくやってくる余暇だけの日々 奥 時雄
3 101 年金の家計簿余る筈がない 高杉千歩
3 106 分け合えば余るほどある世界地図 辻内次根
3 120 予算ではあんなに余りあったのに 青砥たかこ
3 127 余っていてもお金を捨てる人が無い 寺川弘一
3 149 余白だと思うと元気出る老後 三村 舞
2 21 パソコンにπの余りを聞かぬよう 内海幸生
2 26 ポイントカードの余り無常に捨てられる 多田誠子
2 34 栄養が詰まる余っている辺り 橋倉久美子
2 41 割り切れぬ思いを隠す握りこぶ 青砥たかこ
2 53 左手が余るビニールの手袋 加藤吉一
2 61 死後のことよりも野菜の値が怖い やまさき善尚
2 64 手に余る仕事は請けぬ庭師さん 加藤吉一
2 74 食べ残しは正しくお持ち帰りする 毛利由美
2 77 尻ひとつ宙に浮く椅子取りゲーム 松谷大気
2 80 身に余る果報寝て待つ宝くじ 冨士田尚夫
2 83 吹き出物出来て面積増える皮膚 清水一笑
2 96 天空で余った水が雨となる 高尾くみ子
2 113 目に余る為政者たちへ助成金 冨士田尚夫
2 115 友愛に子の虐待が目に余る 上山堅坊
2 117 有り余る財産母は鳩に撒き 高浜 勇
2 141 余り物皆持ち帰る里帰り 北田のりこ
2 154 余力少し提供をしてボランティア 駒崎美津子
2 158 老い一人ご飯余ったことがない 寺川弘一
1 4 いい日悪い日余生だと我慢する 高杉千歩
1 8 お供えはお下げして頂いている 山口桃子
1 17 たい焼きの腹から餡が食み出てる 山田こいし
1 20 墓参り余るほど花買って行く 天根夢草
1 23 ハンドルの遊び揺すって確かめる。 山口桃子
1 28 めでたさの後が気になる玉の輿 やまさき善尚
1 32 愛が余っているからかすぐ惚れる 橋倉久美子
1 33 愛犬死んでペットフードが余ってる 寺川弘一
1 47 警鐘響く有り余る程あった水 野邊富優葉
1 49 元気があり余る男の子のお守り あだち千花
1 58 子が呉れるものの大半余り物 早川トミジ
1 65 手に余る手綱も切れた15歳 冨士田尚夫
1 67 首回り合わせて長い袖を詰め 上山堅坊
1 76 食細うなってしもてと くにの母 奥 時雄
1 78 身に余るお言葉そっと舌を出す 高杉千歩
1 79 身に余るお褒めの言葉落とし穴 高浜 勇
1 82 人生のおまけと思いボランティア 清水一笑
1 84 数学は余りが出ても役立たず 岩下佳司
1 87 生きている 時間が余る 幸不幸 佐藤千四
1 92 大量に余る溜め息ついている 辻内次根
1 95 釣銭を溜めた昔に戻れない 高杉千歩
1 97 投票箱からこぼれ出た 愚痴苦情 佐藤千四
1 102 年度末余りの金がない役所 駒崎美津子
1 103 売れ残ったパンはすぐさま捨てる店 三村 舞
1 107 変な鳩余人を以て代え難い 清水一笑
1 109 母娘ゆえ余り物というおすそ分け 山口久実子
1 111 名を馳せた過去封印をして介護 やまさき善尚
1 112 名上司目に余る部下調教す 岩下佳司
1 118 有り余る時間を無駄に陽が沈む 内海幸生
1 121 予定欄余白見つけて母見舞う 駒崎美津子
1 124 余ったら怖い会計徹夜する 高杉千歩
1 135 余りもの残さず食べる癖ぬけず 高浜 勇
1 138 余り物ばかりでメタボ冷蔵庫 高尾くみ子
1 142 余り物冷凍保存また後日 山口久実子
1 150 余白にはせつない想い込めておく 青砥たかこ
1 153 余裕少ない人が貯金に精を出す 寺川弘一
1 156 良かれと思って余計なことをしてしまう 毛利由美