NN病的「夢の終わり?」

■夢の始まり
それはただ、「2人が並んでいるところが見てみたい」という単純な思いだった。
それが直江先生と倫子を見てみたいのか、中居竹内として見てみたいのか、はじめはわからなかったけれど
どんな形でもいい、ツーショットが見られればうれしかった。
不思議にも同じ思いにとらわれていた人は多々いたらしい。これをNT病というのだった。
最初はひたすら共演を夢見て。もう一度並んでいるツーショットが見たくて。
それは実現しないけれど、スマスマなんかで一緒になるところが見られて。
その度にテンションが上がって、一人で盛り上がっていた。
ドラマの共演を望んでいたはずが、いつのまにかプライベートでも、と願い始めて、
彼女に噂が出れば、他人のことにどうしてこうなるのかというくらい落ち込んだ。
それもこれも、あの2人には他の人には出せない雰囲気が感じられたからだ。
そのお似合いの雰囲気と空気と並んた美しさが、あれから4年がすぎてもなお、私は好きだった。
そして、あの日、あのニュースを聞くまで、私はそれがずーっと続くものだと信じて疑わなかった。
それがドラマであっても、もしかしたらプライベートであっても、あの2人の並んだ姿を、どういう形であれ
ずーっと見られて、私がいつまでも喜んでいられると思っていた。

■前兆としか言いようがない私の行動
本当に久しぶりに見たのだった。
2001年当時の番宣などもろもろ。本編もしばらくご無沙汰だが、このビデオはそれ以上に久しぶりだった。
やはり、サムガの発言で舞い上がっていたのかもしれない。
多少の誇張はあるにせよ、そして、ウケ狙いの発言である可能性も承知の上で、
なお「だってサムガじゃん」と思い、「やっぱねぇ〜」と思い、ハイテンションになっていたのだろう。
ビデオに映し出されるのは、それはそれはとても素敵なツーショットだった。
「この頃の中居くんは神がかりな美しさよね〜」
「二人とも白衣が似合ってるわよね〜」
見ながらずーっとしゃべり続けた。
何故か普通のインタビューでもいつものテンションよりは声が低く、直江先生寄りの彼がいて、
今よりは幼さが残りふっくらとした、かわいらしい彼女がいて、
そして、二人で話している様子はとても楽しげで。
そういう姿を見て、私もうれしくて、楽しくて。
ビデオなんてゆっくり見る時間はここ数ヶ月取れなかったから、久しぶりに見られて、うれしくて、とても気持ちがよかった。
まったく今考えるとアホなことをしてしまったものだ。
落ち込み高度が飛躍的に高くなってしまったじゃないか。

■間の悪さ
1時間ほど見た後、さて寝るかとベッドに行きかけ、あ、と思い、ヤフーのニュースを見てみたら。。。そこに。
急いで見に行ったHPには彼女自身の言葉が綴られていた。
その文面をずーっと見続けて、それでも相手の方の名前は変わらなかった。
見間違いだと何度見ても変わらない。
『しまった』と思った。
寝られるわけがない。
寝ようとしてベッドに入って、でもまったく眠くならない。
彼女の文面が頭の中をぐるぐる回っていた。
付き合うだけならまだいいけれど、「結婚」って書いてあった。
これは、決めた、ということで。
憶測ではなく、彼女自身の言葉でそう書いてあったから。
こんな感じは、NN病を発症した当日以来だった。皮肉だけれど。
あのときも寝られなくて、頭から離れなくて。
目を開いていても閉じていても、直江先生のことがぐるぐる回っていた。

前回の噂のときは確か朝だったんだ。だから大丈夫だったんだけど、今回寝る前に知ったのは最悪だった。
あのとき、相手が相手だったから、あんなにショックだったんだろうと思っていたけれど、そんなことはないようだ。
結局、相手が誰であっても、彼以外は受け付けないのだ、私は。

■共演者
ああ、そうか、と思った。
共演者とのお付き合いと彼女の話。
『なんとかしなくては』そう言った彼の言葉が、今度は頭の中を駆け巡った。
解釈した意味、違ってたのかもしれない。
そして、本当、ごめんなさい、はっきり書いてしまうけれど、「何やってんのよ〜」と頭の中で何回もつぶやいた。
でも、あの映画の話を聞いたとき、今度の彼は大丈夫だな、と思った記憶がある。
一応、いつも彼女の共演者のことは気になっていた。
そりゃ、誰だって彼女のことはかわいいと思うでしょうよ。
でも、彼女はきっとなびかないわ。そんなことを考えていた。
第一、『お似合い』という観点で言えば、お似合いじゃないし。
彼にもお付き合いが噂されていたし。ノーマークだったんだな、私の中では。
基本的に、他の人とのことはまったく想像できなかったから、何でも否定しておいて、今まではそれで大丈夫だったんだけど。

付き合うならいくらでも。それが人生の肥やしになるのなら。
だって直江先生だって行き着く先はゆりのき橋だったんだしね。
そういうものなんだ、と思っていた。
次の共演。次の共演が決め手。絶対何かが起こるはずだ。
今度はいろいろな話ができる。もっと親しく話ができて、相手のことを分かり合える。
そればかり期待していた。

■妊娠
実は、私が思い描いていた予想は2006年1月クールあたりの共演だった。
彼のあの発言を聞けば、事前にリークされていたと思うほうが自然で、リークされているのであれば、
スケジュール調整などが必要な場合ではないかと思う。
彼が彼女と個人的に話をしたりしているのでなければ。
スケジュール調整。妊娠であれば、必然的に仕事を休まなくてはならない。
時期の予想が当たっていたとすれば、ちょうど出産間近か直後くらい。
突然の発表に、まさか妊娠してるんじゃないだろうな、と思ったら事実そうで、
私の予想は当たっていたのではないかなと思う。
二人の共演は近かったのだろう。
そして、彼はそれを楽しみにしていたんだと思う。
その矢先に、「実は。。。」とリークされて調整が入ったのかもしれない。
サムガの直前だったのかもしれない。だから、思わずついて出た、とか。
だって、あの発言はあまりにも符合しすぎている。偶然だって? それはちょっと苦しいだろう。

あれから5年だし、ちょうどいいだろう。そう思っていたのに。
この共演が本当だったとして、それが流れたか、延期になったのか。
それはもっとずっと後になってみないとわからないけれど、TBSなら延期になるだろうか。
それが「彼のドラマ」ではなく「2人のドラマ」として初めから設定されているとすれば。
そんなことにしか、期待が持てなくなったのは、なんともさみしい感じだが、
それすらなくなってしまうとしたら、どうすればいいか、わからない。

■25歳
それにしても、最も旬の女優さんが25歳の若さで『結婚』宣言してしまうということ、
それ自体については、ある意味「潔さ」を感じた。
妊娠。。。倫子と一緒の決断だ。
そこに命が芽生えたのなら、そういうことになるだろう。
それだけに彼女の意思がはっきりしているんだろう。そうも思う。
彼女らしいとも思う。
「結婚したいときがしごろ」そう話していた彼女。
彼女らしい決断なら、それはそれで喜ばしいことだ。
私もそういうさっぱりすっぱりした彼女がとても好きだし。
今は新しい生活に向けてまっすぐに前を向いているだろう。
これが全然関係ない女優さんなら、「へぇ〜、思い切ったことをやるもんだ!」で終わるのだ。
でも。
今撮影中の映画はどうするんだろう。撮影中の発表はなんとも都合が悪い。
周りが気を使う。演出に影響が出る。そして、今秋公開というその映画のプロモーションには
おそらく出てこれないだろう。
コッポラも映像化を熱望していたという三島作品で、行定監督で。
彼女にしてはあまりに思慮に欠ける。致命的にならなければいいのだが。

■どれもこれも
どうしてこんなに落ち込むのかいろいろ理由を考えてみても、結局相手が違っていたことが一番のショックだった。
相手が彼であれば、妊娠だろうが結婚だろうが、映画の撮影中だろうが、写真誌に写真を撮られようが
私はひたすら喜んだだろう。
あの囲みインタビューが彼であればよかったと思うし、事実5/9まではそれを信じて疑わなかった。
いつか。いつか、そういうのを見られる日がくるんだと。
『直江先生と倫子』と混同してるんだと、そう言って非難する人がいる。
そんなのナンセンスよ、そう言って笑う人もいる。
私もそうだと思っていた。プライベートは別なのよ。そう思う。それはわかっている。
でも、説明できないけれど、私は信じていたわけだ。
で、その気持ちがより強くなってしまったのは、あのサムガがあったからなんだ。
4年もたって後悔?めいたことを口にするとは思わなかった。
その話題にも触れず、なんとも思っていないなら私もこんなに動揺しないのかもしれない。
でも、あんなことをいうものだから、なおさら、残念な気持ちが募る。
今まで盛り上がっているのは私たちだけだと思っていたから。
発言したからには、多少なりともそういう気持ちはあったわけで
(あの言葉はすべては作り話であるといえるだろうか?、私はそうは思えない。まったくのゼロから話を作ったとは思えない)
それならば、あの2人に何かを感じていた私たちのこの思いもまんざら外れでもなかったとしたら。
そう思ったら、何かとても悔しくなってしまった。
だから、バットを振っていたら、と思わずにはいられない。
彼女はファザコンだと思ってたけど、結局伴侶は32歳の方を選んだわけで。
バットを振っていたらストライクゾーンにボールが投げられて、クリーンヒットでも打てたかもしれない。
ひたすら信じていたから、あっさりそれが違っていたと認めたくないんだよね。

■あれから一週間で
以前は、共演がなかなか叶わないものだから、せめてプライベートでと望んでいて。
今度はプライベートではほぼ無理になるということだけど、
だから、これでNT病は終わりよ、とはならないみたい。私は。
これから1年くらいは彼女の話題があまり出てくることはなくなると思う。
披露宴だ、出産だという話は出てくるかもしれない。
三田寛子さんみたいに、梨園の妻としてスーパーテレビなんかに出てくるかもしれない。
CMは見ることになるだろう(CM契約大丈夫だろうか? スポンサーには好意的に受け入れられたのか?)。
そして、その先、女優を続けるという彼女が仕事を再開したときに、
『じゃあ共演して画面で並んでくれればいいわ』、と思い始めてる。
今回の結婚については、もーどーでもいいやと。正直もう見たくない。
はっきり言ってしまえば、お似合いとは思えないし。
相手の方の顔もしばらく見たくない。
でも、相変わらずツーショットは。。。見たいという気持ちが消えていない。
「私、しつこいですから」か。。。まさにあのセリフのようだ。
もちろん、彼を追いかけることはやめたりしない。
彼女のことは、ちょっと離れて見ることになるような気がする。
でも、共演は望みを捨てていないし、実現するだろうし、期待している。
彼女がどういう形で戻ってくるのか、果たして戻ってこられるのかわからないが、
それでも彼女を必要とする場はあるだろうし、それが白い影スタッフではないかとも思っている。
最初の夢はただ、「2人が並んでいるところが見てみたい」という単純なものだったんだから。
その夢は、終わっていないんだと思う。