NN病的「お誕生日に思うこと

相変わらずNN病患者の私は、今年の8/9の日、オセアノートにいた。
8/9は直江先生のお誕生日だ。
そしてオセアノートは白い影のロケ地である。

 「先生、お誕生日いつですか」
 「8月だ」
 「8月の?」
 「9日」

直江先生のお誕生日がなぜこの日になったのかはわからない。
ドラマの中で主人公の誕生日がはっきり語られるのは珍しいと思う。
『野球の日』だからという説もあるが、とにかくこの日はNN病患者にとってはとても重要な日だ。
BBSで知り合った仲間が集まり、赤ワインで乾杯した。直江先生の32回目のバースデーだ。
あのとき 30歳で逝った彼は、今年生きていれば32歳になる。
当の中居くんは今年30歳。直江先生と同じ歳。
既にこの世の人ではない、それも実在しない人の誕生日を祝う。
理解できない人には理解できないことかもしれない。
でも、そこに集まった人は相変わらず直江先生を忘れておらず、
折に触れてあのドラマを思い出す日々を送っているはずだ。
年齢はちょっと高め。いろいろな人がいる。
ロケ地も当然のように訪れている、筋金入りのNN病患者たちだ。
お誕生日には花火をやろう、そう話が出た去年、私は北海道で花火をした。
そして、今年はオセアノートで花火を見た。

今年関東では5/15から白い影は再々放送された。
その後、広島、静岡などで再放送され、今は関西で深夜1時ごろから再放送されているらしい。
5/15の再放送に合わせて、TBSは公式BBSを再開した。
再放送のためだけにBBSを再開することはおそらくかなり珍しいことだと思う。
再開した理由は定かではないが、本放送のときのネット上の異常な盛り上がりと
『NN病』というものが世間に知れたためだと思われる。
今回のBBSは5/15から8/9まで開かれていた。
本放送のときも、一度中断し、結局最終的には8/9まで開かれていた。
去年も今年も『せめて8/9まで書き込めるようにして』という願いが聞き入れられたからである。

余談だが、再放送でもNN病患者が増殖するだろう。
TBSの白い影のHPがなくなれば、その人たちはあのときの私のように心の拠り所がなくなる。
公式BBSだっていつまで見られるかわからない。
自分の状態がNN病なのだとわからないまま、ビデオを見続けることになる。
かっこよく言わせてもらえば、私がもう一つ白い影のHPを作っているのは、そういう人たちのためでもある。
もっとも。。。インターネットを使用できる環境にあり、
検索サイトで『白い影』もしくは『NN病』で検索しないとたどりつけないけれど。
インターネットの世界とは無縁のNN病患者はどうするんだろう。
公式BBSにある男性から『このBBSのおかげで妻のうつ病が治った』という書き込みがあった。
その方の奥様はきっとNN病だったんだろう。
直江先生のことが頭から離れず、どうかなっちゃったと思ったんだろう。
そういう人はこれからも増えていくと思うんだよね。

終わり